27日に投票が行われた衆議院選挙で、自民党と公明党による与党が、国会で法律を決められる過半数(233議席)を確保できない可能性が出てきました。
これは2009年以来、実に15年ぶりの出来事です。
いったい何が起きているのでしょうか?
私たちの暮らしにはどんな影響があるの?
気になる疑問について、わかりやすく解説していきます。
衆院選で大きな変化!自民党が過半数割れの危機に
今回の選挙結果を見てみましょう。
- 自民・公明党の獲得議席
- NHKの出口調査によると、自民党の獲得議席は153〜219議席。
公明党と合わせても174〜254議席で、過半数の233議席を確保できるかどうかギリギリの状況です。
- 立憲民主党の躍進
- 野党第一党の立憲民主党は128〜191議席と、選挙前の98議席から大きく議席を増やす見込みです。
なぜ自民党は議席を減らしたの?
自民党が議席を減らした理由は、主に3つあると言われています。
- 政治とカネの問題:自民党の派閥がパーティー収入を収支報告書に記載していなかった問題が大きな批判を浴びました。
- 2000万円問題:選挙直前に、自民党が公認を出さなかった候補者の事務所にも2000万円を支給していたことが発覚し、「選挙のための裏工作ではないか」との疑念が広がりました。
- 物価高への不満:食料品やガソリン、電気代など、生活費の上昇が続く中で、政府の対応が不十分だという声が多く聞かれました。
今後の政権はどうなる?3つのシナリオを解説
政治の専門家たちが予想する3つのシナリオ
- シナリオ1:追加公認作戦
- 自民党が、無所属で当選した候補者に「追加公認」を出して、議席を増やす方法です。
すでに党執行部は、この準備を進めているとされています。
- シナリオ2:野党議員の取り込み
- 「一本釣り」と呼ばれる方法です。
1990年代後半、自民党は野党から議員を一人ずつ引き抜いて過半数を回復した経験があります。
- シナリオ3:連立の拡大
- 維新の会や国民民主党との連立を模索する可能性があります。
ただし、両党は現時点では連立参加を否定しています。
私たちの暮らしはどう変わる?
今回の選挙結果は、私たちの生活に大きな影響を与える可能性があります。
注目ポイント
- 物価対策:野党の発言力が強まることで、より積極的な物価対策が実現するかもしれません。
- 予算審議:に開かれる特別国会では、新しい予算の審議も行われます。
今後の注目点
- 石破首相は続投するのか
- 新しい連立政権は実現するのか
- 物価対策はどう変わるのか