「30年ぶりの決選投票」「少数与党での船出」――。
連日ニュースでこんな言葉を目にしていませんか？
実は、今回の首相指名選挙は、私たちの暮らしに大きく関わる重要な出来事なんです。
なぜ今回は特別なのか？どんな影響があるのか？
図解とともに、誰でもわかるようにやさしく解説していきます。
なぜ今回は決選投票？30年ぶりの展開の理由
「決選投票って何？」「なぜ今回は違うの？」
そんな疑問をお持ちの方も多いはず。まずは、今回の選挙が特別な理由から見ていきましょう。
今回の首相指名選挙で注目されているのは、与党（自民党と公明党）が衆議院で過半数を割り込んでしまったこと。
簡単に言うと、「与党だけでは物事を決められない」状況になったんです。
具体的な数字で見てみると：
- 衆議院の定数：465議席
- 過半数に必要な議席：233議席
- 与党の議席数：215議席
つまり、18議席も足りていないんです。
この状況で行われる首相指名選挙。与党は石破茂首相の続投を目指していますが、野党からも立憲民主党の野田代表や国民民主党の玉木代表が名乗りを上げています。
では、具体的に決選投票はどのように行われるのでしょうか？
図解を使って詳しく見ていきましょう。
図解：決選投票の仕組みをわかりやすく解説
決選投票って、実は意外とシンプルな仕組みなんです。
【1回目の投票】
- 全議員が1人の名前を書いて投票
- 過半数（233票以上）を獲得した人がいれば、その人が首相に
- 誰も過半数に届かなければ…
【決選投票（2回目）】
- 1回目の上位2名で対決
- より多くの票を獲得した人が首相に
つまり、運動会の「予選→決勝」みたいな感じですね。
このような仕組みで行われる決選投票。過去の事例と比べると、今回にはどんな特徴があるのでしょうか？
歴史を振り返りながら見ていきましょう。
