、ドジャースタジアムが静まり返った。
ワールドシリーズ第2戦、7回裏の攻撃。
大谷翔平選手の表情が一瞬歪んだ。
誰もが気づいた、何かが起きたと—。
試合自体はドジャースが4-2で勝利し、シリーズ2連勝と好スタートを切りました。
でも、試合後のクラブハウスは重苦しい空気に包まれていたんです。
チームのエースDH(指名打者)である大谷選手の負傷。
その瞬間、何が起きたのか、そしてこの先どうなるのか。
チームメイトや専門家の声とともに、詳しく見ていきましょう。
負傷の瞬間を振り返る
7回表、大谷選手は四球で出塁しました。
そこからの展開が、誰も予想していなかった形に。
2アウト、3番テオスカー・ヘルナンデス選手の打席。
大谷選手は二塁へと走り出します。
スライディングで二塁へ。
でも、その瞬間、大谷選手の表情が変わりました。
右手で左腕を押さえ、珍しく痛みの表情を見せたんです。
普段はケガでも表情を変えない大谷選手。
それだけに、周りが心配したのも当然でした。
チームメイトのエドマン選手は「球界最高の選手が痛がっているのを見るのはつらい」と話しています。
いつも明るい雰囲気のドジャースのベンチも、この時ばかりは重苦しい空気に包まれました。
現在わかっている状況と今後の見通し
チーム発表によると、診断は「左肩亜脱臼」。
肩の骨が少しずれた状態のことです。
ロバーツ監督は「2、3日中に詳しいことが分かる」と話しています。
気になるのは、これからの試合に出られるのか、ということ。
大谷選手はにMRI検査を受ける予定です。
そのため、チームとは別行動を取ることになりました。
チームへの影響と対応策
MLB公式サイトは「大谷を欠場させることは、今後のドジャースの攻撃陣にとって壊滅的な打撃となるだろう」と指摘しています。
実際、大谷選手不在の場合、チームはどう対応するのでしょうか?
最有力候補は、フレディ・フリーマン選手のDH起用。
ただし、ここで注目したいのが、MLBのロースター規定。
もし大谷選手の代わりに新しい選手をロースターに加えると、大谷選手は2024年シーズン中の復帰ができなくなってしまうんです。
そのため、チームは慎重な判断を迫られています。
ロサンゼルス・タイムズは「ヤンキースに2勝0敗とリードを保っているが、大谷の肩の負傷が優勝争いにとって重荷になる」と懸念を示しています。
現状のまとめ
- 左肩亜脱臼の診断
- MRI検査で詳細を確認予定
- チームは代役起用を検討中
- ロースター変更には慎重な判断が必要
ドジャース、WS2連勝の経緯
第2戦の勝利の立役者は、実は山本由伸投手でした。
7回途中1失点と好投。
エドマン選手は「ヨシは本当に、本当に素晴らしかった」と絶賛しています。
また、エドマン選手自身も2安打を放つなど、チーム全体で勝利をもぎ取った形。
これは、もしかすると大谷選手不在の戦いに向けた、良い前触れかもしれません。