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台風21号が急速に発達しながら日本に近づいています。特に気になるのは、11月としては珍しい太平洋高気圧の強い張り出し。この影響で、進路予想が大きく変わる可能性も出てきました。
最新の気象情報と、気象予報士による詳しい解説をお届けします。
【最新情報】台風21号の現在位置と今後の進路
台風21号は現在(午後)、フィリピンの東の海上をゆっくりと西に進んでいます。
今後の進路予想では、には沖縄・先島諸島に非常に強い勢力で接近する見込みです。
特に注目すべき点は、この台風の急発達です。通常の台風なら、11月に入る時期は徐々に勢力が弱まっていくのですが、21号は逆に発達しながら北上する予想となっています。
このように、台風21号は例年とは異なる特徴を持っています。
では、なぜこのような急発達が予想されているのでしょうか?
次のセクションで、気象予報士の解説から詳しく見ていきましょう。
気象予報士解説:なぜ異例の発達が予想されるのか
台風21号の急発達には、2つの大きな要因があります。
- 1つ目:海水温の高さ
- 台風の進路にあたる海域の水温が、平年よりも1-2度ほど高くなっています。海水温が高いと、台風の「エネルギー源」となる水蒸気が多く供給されるため、勢力が強まりやすくなるのです。
- 2つ目:太平洋高気圧の異常な張り出し
- 通常、11月になると太平洋高気圧は南に下がっていきます。しかし今年は、夏のような張り出し方を見せているんです。この影響で、台風の進路予想も複雑になっています。
気象予報士の杉江勇次さんは「11月としては異例の気圧配置」と指摘します。実は、過去30年で11月にこれほど強い太平洋高気圧が見られたのは、わずか2-3回程度だそうです。
台風への備え:今からできる対策リスト
台風に備えて、以下のものを用意しておきましょう。
基本の防災グッズ
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- モバイルバッテリー
情報収集手段の確保
- 気象庁アプリのインストール
- 市区町村の防災メール登録
- ラジオアプリのダウンロード
家の周りの対策
- ベランダの飛散物チェック
- 雨戸の点検
- 排水溝の掃除