、アニメ『ONE PIECE』ファンに衝撃が走りました。
約20年にわたってフランキー役を演じてきた声優・矢尾一樹さんが降板することが発表されたのです。
なぜ今、声優交代という大きな決断が下されたのか?
そして、矢尾一樹さんとフランキーの20年間とは、どんなものだったのでしょうか?
フランキー声優交代が発表、その理由とは
公式発表によると、この決定は
「長きにわたって話し合いを重ねた結果」
とのこと。
矢尾さん本人もXで、
「幽体離脱とでも云うのか、俺の理想としてるフランキーとの間に溝が出来てしまった」
と複雑な心境を明かしています。
矢尾さんは「ス~パ~な後釜を用意した!」とも述べており、のジャンプフェスタ2025で後任が発表される予定です。
フランキーというキャラクターはどう生まれたのか
実は、フランキーは声優から生まれたキャラクターという珍しい誕生秘話を持っています。
アニメの初代プロデューサーが、
「長寿番組になるから、声優陣に違う風を吹かせるために矢尾一樹を麦わらの一味に入れてほしい」
と原作者の尾田栄一郎先生にオーダーしたことがきっかけでした。
さらに面白いことに、尾田先生と矢尾さんは、矢尾さんがジャンゴ役を演じた時から親交があったとされています。
矢尾さんは「魔術師とオカマ以外なら何でもいい」と要望を出し、それを受けて誕生したのが、サイボーグの船大工・フランキーだったのです。
フランキーの魅力とは:20年の進化
フランキーは、麦わらの一味の船大工として欠かせない存在です。
サイボーグという設定でありながら、誰よりも涙もろく情に厚い人情派。
「ス~パ~!」という決め台詞や、派手な見た目とは裏腹な繊細な性格は、多くのファンの心をつかんできました。
特に印象的なのが、フランキーの成長です。
最初は敵として登場し、あえて読者に嫌われるように描かれていたといいます。
それが仲間になり、一味の大切な一員として活躍する姿は、『ONE PIECE』らしい友情と成長の物語を体現しているといえるでしょう。
声優・矢尾一樹とフランキーの20年
矢尾さんはのアニメ初登場から約20年、フランキーを演じ続けてきました。
コーラを燃料とするサイボーグという設定は、実は原作者の「コーラうまいじゃん」という一言から生まれたという裏話も。
そんなフランキーを演じる矢尾さんは、常にキャラクターへの深い理解を示してきました。
例えば、子供の前ではコーラしか飲まないようにしているという逸話は、役者としての真摯な姿勢を表しています。