ビジュアル系ロックバンドWizardの元ボーカル・カイトさんが、わずか半年の闘病の末、胃腺がんにより永眠されました。
同じバンドのギタリスト・ますみさんもまた、5年前に肺腺がんで亡くなっています。
若くしてがんと診断される「若年性がん」の現実と、私たちが知っておきたいことについて、カイトさんの闘病記録から考えていきましょう。
Wizardカイトさん、半年の闘病の末に永眠
朝、ビジュアル系ロックバンドWizardの元ボーカル・カイトさんが、胃腺がんのため43歳という若さで永眠されました。
カイトさんは今年に、ステージ4の胃腺がんと診断されたことをSNSで公表していました。
肝転移、腹部リンパ転移などで切除不能がんとのこと。
2週間後ぐらいから抗がん剤治療になるのかな。
やっちまったなぁといった感じですが、ポジティブに治療していきたいと思ってます
このように、診断直後から前向きな姿勢で闘病に臨む様子を発信していたカイトさん。
しかし、生前最後となったの投稿では、「現実とは思えないような激痛」と表現されるほどの痛みと向き合っていたことが明かされています。
胃腺がんってどんな病気?
胃腺がんは、胃の内側を覆う粘膜から発生するがんです。
日本人に最も多い胃がんの種類で、全胃がんの約9割を占めると言われています。
初期の段階では、以下のような症状が現れることがあります:
- 胃のもたれが続く
- 食欲不振
- むかつき
- 体重減少
- 疲れやすい
増える若年性がん ー 私たちにできること
国立がん研究センターの統計によると、20-39歳の若年性がんの罹患率は、この20年で緩やかな上昇傾向にあるとされています。
特に胃がん、大腸がん、乳がんなどが増加傾向にあると報告されています。
若年性がんが見逃されやすい理由
- 「若いからがんではない」という思い込み
- 仕事が忙しく検診に行く時間がない
- 症状があっても様子見してしまう
具体的な対策
- 定期的な健康診断を受ける
会社の健康診断は必ず受けましょう。
気になる症状があれば、オプションの検査を追加することもできます。 - 体調の変化に敏感になる
特に、1週間以上続く体調不良は要注意です。 - 早めの受診を心がける
「様子を見よう」は禁物です。
気になることがあれば、まずは診察を受けることが大切です。
がん患者さんの痛みと向き合う
カイトさんは最後の投稿で「現実とは思えないような激痛」と表現しています。
がんの痛みは、がんそのものによる痛みだけでなく、治療に伴う痛みなど、様々な種類があると言われています。
現代の医療では、がんの痛みに対して様々な緩和ケアの選択肢があります:
- 痛み止めの使用
- 放射線治療
- 神経ブロック療法