【2024年末年始】青函トンネルで新幹線が260km/hに!
通常の100km増速の理由と影響を解説
青函トンネルを通る北海道新幹線が、年末年始に限り通常の1.6倍のスピードで走行することをご存じですか?
普段は時速160kmに制限されている区間が、なんと260kmで走れるようになります。
この期間限定の特別なダイヤ改正は、私たち利用者にどんな影響をもたらすのでしょうか?
青函トンネルの年末年始特別ダイヤとは
国土交通省が発表した特別ダイヤは、からまでの6日間限定で実施されます。
対象時間は各日の始発から午後3時30分ごろまで。
この時間帯に青函トンネルを走行する北海道新幹線は、通常の160km/hから100km/h増速され、260km/hで走行することになります。
これは、新幹線にとって大きな前進と言えます。
というのも、青函トンネルは普段、貨物列車と線路を共有しているため、安全性を考慮して160km/hに制限されているからです。
増速による具体的な効果
この特別ダイヤによって、東京-新函館北斗間の最短所要時間は以下のように変わります:
- 通常ダイヤ:4時間10分
- 特別ダイヤ:3時間45分
- 短縮時間:約25分
この25分の短縮は、年末年始の帰省ラッシュ期間において、非常に大きな意味を持ちます。
なぜ年末年始だけ可能なのか?
年末年始に限って増速運転が可能となる理由は、主に以下の2点です:
1. 貨物列車の運休
年末年始は貨物需要が減少し、多くの貨物列車が運休となります。
2. 安全性の確保
貨物列車との共用がない時間帯だからこそ、安全に高速走行が可能となります。
つまり、通常では実現できない「線路の専有使用」が、この期間限定で可能になるのです。
利用者への影響と注意点
この特別ダイヤは利用者に次のような影響をもたらします:
- 午前中の便が特に便利に
東京発の午前便を使えば、新函館北斗に午後早めの時間に到着可能です。
- 予約の競争が激化
所要時間短縮により、特定の便に予約が集中する可能性があります。
- 午後の便は通常運転
15時30分以降は通常の速度に戻るため、予約時の確認が必要です。
早めの予約がより重要になってきますので、計画的な切符の手配をお勧めします。
まとめ
青函トンネルの年末年始特別ダイヤは、技術と安全性の両立を図りながら実現された画期的な取り組みと言えます。
今後は、この実証実験的な取り組みを通じて得られたデータが、将来的な通年での高速走行実現に向けた重要な一歩となることが期待されています。
利用を検討されている方は、予約時期や時間帯に十分注意を払い、この特別ダイヤを有効活用していただければと思います。