「新品で送ったはずのプラモデルが、返品されたら中身が空っぽになっていた...」
フリマアプリ「メルカリ」で、新品のプラモデルを販売していた出品者を悩ませる新手の詐欺被害が話題になっています。
今回は、実際に起きた被害事例から、トラブルを防ぐための具体的な対策まで、詳しく解説していきます。
メルカリで窃盗にあいました。
— にゃーちゃん (@akkord841) November 11, 2024
新品未開封のプラモデルを発送しました。
購入者からパーツ破損のためキャンセルしたいと連絡があり、メルカリからの指示もあり返品に応じました。
着払いで届いた商品を開封すると中身がほとんど抜き取られ、ゴミが入っていた。
どうしたらいいのか知恵をください。 pic.twitter.com/MUfpw2Gxco
被害の全容:新品プラモデルが返品で"抜け殻"に
ある出品者さんが経験した衝撃的な出来事から見ていきましょう。
事の始まりは、タミヤ製の戦車プラモデル。
新品・未開封の状態で出品され、丁寧な二重梱包で発送されました。
ところが、商品が購入者の手元に届いてすぐ、「パーツが破損している」「箱がつぶれている」という理由でキャンセル申請が。
メルカリの事務局から返品対応を指示され、出品者は仕方なく返品に応じることに。
しかし、返送されてきた商品を開封してみると...
- 未開封だったパーツが開封済みに
- パーツの大半が抜き取られている
- 説明書や解説書が紛失
- 箱に破損あり
つまり、返品を装って中身を抜き取るという手口だったのです。
このように新品商品の返品トラブルは、実は珍しいケースではありません。
特にプラモデルは、パーツごとの転売や自分の作品の補充用として狙われやすいと言われています。
では、この事態にメルカリはどう対応したのでしょうか?
メルカリ事務局の対応の問題点とは
事務局の初期対応は、出品者側の意見をほとんど聞かないまま、以下のような流れで進められました:
- 購入者の主張のみを受け入れ
- 72時間以内でのキャンセル処理を決定
- 出品者の証拠写真を十分考慮せず
- 補償などの追加対応を検討せず
出品者が送った写真や詳しい状況説明も、十分な確認がないまま処理が進められたのです。
このような一方的な対応に、出品者は途方に暮れることになります。
「明らかな窃盗被害なのに、なぜ...」という声も。
しかし、この事態は思わぬ展開を見せることに。
SNSでの投稿をきっかけに、事務局の対応が大きく変わったのです。
SNS拡散で一変した対応と残された課題
メルカリ事務局とのメールの内容です。
— にゃーちゃん (@akkord841) November 12, 2024
どれだけお願いしても全く出品者の意見は聞いてくれませんでした。 pic.twitter.com/lJBM2GL82G
事態が SNS で拡散されると、メルカリの対応は一変。
- 事務局から再調査の連絡
- 販売利益を含めた補償を実施
- 購入者への「然るべき対応」を約束
しかし、ここで新たな問題が浮上します。
購入者は名前を変えて、いまだにメルカリを利用し続けているという事実。
出品者は「補償よりも、このような悪質ユーザーの排除を」と訴えています。
同様の被害報告は他にも多数存在し、プラットフォームの信頼性に関わる重大な問題となっています。
フリマアプリで安全に取引するために知っておくべきこと
では、私たちはどうすれば同じような被害を防げるのでしょうか?
具体的な対策をまとめました:
1. 出品時の対策
- 商品の状態を動画で記録
- シリアルナンバーなどの撮影
- 梱包過程も撮影
2. トラブル発生時の対応
- すぐに事務局へ報告
- 証拠写真をしっかり保存
- 警察への相談も検討
- 必要に応じてSNSでの情報発信
3. 取引の基本ルール
- 高額商品は対面取引を検討
- 購入者の評価履歴をチェック
- 取引記録は必ず保管