【業界激震】ロピアが鎧塚俊彦氏の洋菓子店買収！スーパーで高級スイーツが買える革新的戦略の全貌とは

高級パティスリーの味をスーパーで――。

食品スーパー「ロピア」を運営するOICグループが、世界的パティシエ・鎧塚俊彦氏が手掛ける洋菓子製造・販売会社「サンセリーテ」の買収を発表しました。

2024年10月15日付での株式譲渡契約締結により、新たな展開が始まろうとしています。

ロピア店舗外観

この提携は、単なる高級ブランドの買収ではありません。専門店品質のスイーツを、スーパーマーケットで提供するという新たな挑戦の始まりなのです。

ロピアが仕掛ける高級スイーツ戦略の全容

OICグループは現在、29社を傘下に持つ企業グループです。2024年2月期の売上高は4126億円を記録し、着実な成長を遂げています。

今回の買収により、同グループは鎧塚俊彦氏率いるサンセリーテを完全子会社化。2006年の設立以来、高級洋菓子の製造・販売で知られる同社の技術とノウハウを、スーパーマーケット事業に導入していく計画です。

今後のロピア店舗では、大きく3つの変化が予定されています。

専門店レベルのパン・デニッシュの提供
店内で焼き上げる本格的なベーカリー商品の展開が計画されています。鎧塚氏の技術指導により、専門店に匹敵する品質を目指します。
本格スイーツキットの販売
家庭で作れる本格的なスイーツキットの開発も進められます。プロの技を家庭でも楽しめる商品として期待されています。
新業態店舗の展開
スイーツとワインを提供するバーなど、従来のスーパーマーケットの枠を超えた新しい業態の展開も検討されています。

この提携の特徴的な点は、両社が持つ独自の素材調達網です。

OICグループは沖縄にマンゴー農園を所有しており、この高品質なマンゴーを活用した新商品の開発が計画されています。

一方、サンセリーテはエクアドルにカカオ農園を運営。本格的なチョコレート製品の開発も期待されています。

鎧塚氏は今回の提携について、「職人の働き方の選択肢を広げることにもつながる」とコメントしています。

高級パティスリーでの経験を活かしながら、より多くの消費者に製品を届けられる環境は、菓子職人にとって新たなキャリアパスとなる可能性を秘めています。

グループは2031年度までに、以下の目標を掲げています：

この成長戦略の中で、今回の買収は重要な一歩と位置付けられています。