ラグジュアリーブランドの象徴として君臨するエルメスが、夜、銀座の旗艦店「銀座メゾンエルメス」で異例のショーを開催しました。
俳優、アスリート、アーティストという異なるジャンルから集結した9名のパーソナリティが魅せた最新コレクションは、ファッション界に新しい風を吹き込みました。
エルメスが仕掛けた銀座の異例なショー
約1年半ぶりとなる東京でのショー「HERMÈS GINZA CALLING」。
前回の「SPLASH TOKYO」が海の森水上競技場で開催されたのに対し、今回は銀座という街の中心地が舞台となりました。
なぜ今、銀座なのか
銀座は日本のラグジュアリーの象徴的な街であり、世界中の観光客が訪れる特別な場所です。
エルメスがこの場所を選んだことには、日本市場への強いコミットメントが表れていると言えるでしょう。
では、この歴史的な場所で、どのような特別なショーが繰り広げられたのでしょうか?
9人の著名人が魅せる、新たなエルメスの世界
異ジャンルから集結した9名の顔ぶれ
このショーで注目を集めたのは、多彩な9名のパーソナリティによるランウェイです。
- 俳優陣: 大沢たかお、長谷川博己、松田翔太、笠松将
- スポーツ界: サニブラウン・アブデル・ハキーム、西田有志
- アーティスト&創造者: Snow Man岩本照、東京スカパラダイスオーケストラ谷中敦、建築家の石上純也
エルメスがこれほど多様な顔ぶれを起用したのは異例のことです。
この選択には、従来のファッションの枠を超えた新しい価値観の提示という狙いがあったと考えられます。
Snow Man岩本照がフィナーレを飾った理由
特筆すべきは、フィナーレに抜擢された岩本照の存在です。
新世代のファッションアイコンとして注目を集める岩本が、このショーのために特別に用意された新作ルックを纏って登場。
これは、エルメスが若い世代との新しいつながりを模索していることを示唆しています。
ではなぜ、このような特別なショーの舞台として「銀座メゾンエルメス」が選ばれたのでしょうか?
建築アートと融合した革新的な演出
レンゾ・ピアノが設計した特別な空間
「銀座メゾンエルメス」は、世界的建築家レンゾ・ピアノの手によって設計された特別な建築物です。
ガラスブロックを使用したファサードは、夜になると巨大なランタンのように街を照らし、銀座の新しいランドマークとして親しまれています。
今回のショーでは、この建築美を最大限に活かし、1階から4階までの4フロアを縦横無尽に活用。
さらに、隣接するGinza Sony Parkとの間の路地にもモデルが登場し、銀座の街並みそのものをバックドロップとして取り込むという革新的な演出が行われました。
この空間で披露された最新コレクションには、どのような特徴があったのでしょうか?
2024秋冬メンズコレクション詳細
伝統と革新の融合
アーティスティック・ディレクターのヴェロニク・ニシャニアンによる2024秋冬メンズコレクションは、伝統と革新の見事な調和を示しています。
クラシカルなプリンス・オブ・ウェールズ・チェックのスーツに、透明なラバーのオーバーコートを重ねるという大胆な組み合わせは、その代表例と言えるでしょう。
「トーキョー・エディット」の特別性
このショーのために特別に編集された「トーキョー・エディット」では、パリコレクションには登場しなかった新作も披露されました。
滑らかなレザーやカシミヤといった上質な素材のアウターウェアがバリエーション豊かに展開され、不規則なアーガイル柄のニットなど、遊び心のある要素も効果的に取り入れられています。