- 日本のお菓子メーカーのトップが語る衝撃の提言
- 40年前と今、日本企業の「強さ」は何が変わったのか
- 人手不足の現実:数字で見る2040年問題
- グーグルやマイクロソフトに学ぶ「変化」のヒント
- 亀田製菓が歩む「新しい道」とは
- 私たちの暮らしはどう変わるのか
40年前、私が日本に来たとき、この国は世界一でした
亀田製菓の会長CEOを務めるジュネジャ・レカ・ラジュさんは、静かにそう語り始めました。
私たちの馴染みの味「ハッピーターン」や「柿の種」で知られる会社のトップが、なぜインド出身の方なのか。
そして今、なぜ日本の未来について語るのでしょうか。
日本のお菓子メーカーのトップが語る衝撃の提言
、ジュネジャさんが初めて日本に来たとき、日本はGDP世界一を誇る経済大国でした。
ソニーのウォークマンは世界中で大人気。
新幹線の技術は世界をリードし、任天堂のスーパーマリオは子どもたちの憧れでした。
ある時点で、日本は『すべてを手に入れた』と思い込んでしまった
とジュネジャさんは指摘します。
世界に挑戦する気持ち、もっと良いものを作ろうとする情熱が、少しずつ薄れていったというのです。
では、この40年で何が変わったのでしょうか?
40年前と今、日本企業の「強さ」は何が変わったのか
1980年代後半、世界の時価総額ランキングのトップ10には、日本企業が並んでいました。
しかし今、その中に日本企業は1社も残っていません。
代わりに上位を占めているのは、グーグルやマイクロソフトといったIT企業です。
興味深いことに、これらの企業のCEOには、ジュネジャさんと同じインド出身の方々が多くいます。
なぜでしょうか。
人手不足の現実:数字で見る2040年問題
日本の人口は、これから50年でおよそ3分の1も減少すると言われています。
すでに多くの企業が人材確保に苦労しているのが現状です。
専門家の調査によると、までに日本は現在の3倍以上、約688万人の外国人労働者が必要になるとされています。
これは東京都の人口とほぼ同じ数です。
しかし現在の受け入れペースでは、約100万人足りないと予測されています。
日本には、さらに多くの移民を受け入れる以外に選択肢はない
とジュネジャさんは語ります。
でも、それは単に人数の問題ではありません。
グーグルやマイクロソフトに学ぶ「変化」のヒント
アメリカを見てください
とジュネジャさんは続けます。マイクロソフトやグーグルでインド出身者がCEOを務めています。
でも日本企業で外国人がCEOになるのは、まだまだ珍しいことなのです
重要なのは、新しい視点や考え方を受け入れる柔軟さだと言います。
違う文化や経験を持つ人々が集まることで、新しいアイデアが生まれ、イノベーションが起こるのです。
亀田製菓が歩む「新しい道」とは
亀田製菓は今、「コメの革新企業」として生まれ変わろうとしています。
72歳のジュネジャさんは、外国人CEOとして新しい風を吹き込んでいます。
伝統的な日本の味を大切にしながら、世界に向けて新しい商品開発や販路拡大を進めています。
これは、まさに日本企業の新しいモデルケースと言えるかもしれません。