- なぜ今でも不発弾が見つかるの?
- 不発弾が見つかったらどうすればいいの?
- 自衛隊はどうやって不発弾を処理するの?
- 住民避難はなぜ必要?どのくらいの範囲?
- 実際の処理作業ではどんなことが?
- まとめ:私たちにできる協力と備え
街の地下に眠る第二次世界大戦の不発弾。
みなさんの家の近所で見つかったら、どうしますか?
実は、都市部では今でも年間数十件も見つかっているんです。
先日、名古屋市の中心部で250キロもの大きな不発弾が発見され、3700人以上の住民が避難する出来事がありました。
私たちの街でも、いつ同じことが起きてもおかしくないのです。
なぜ今でも不発弾が見つかるの?
第二次世界大戦中、日本の多くの都市は空襲を受けました。
その時に落とされた爆弾の中には、爆発しなかったものも多くありました。
特に東京、神奈川、沖縄では、今でも多くの不発弾が見つかっています。
驚くことに、沖縄では1972年から現在までに約4万件もの不発弾が発見されているんです。
都市の開発や建物の建て替えが進むにつれて、地下に眠っていた不発弾が見つかることが多くなっています。
このように、私たちの街には今でも多くの不発弾が眠っているんです。では、もし実際に不発弾を見つけてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
不発弾が見つかったらどうすればいいの?
不発弾を見つけた場合、最も重要なのはむやみに触らないことです。
古い爆弾は非常に不安定な状態になっていることがあります。
見つけたら、すぐに警察(110番)に通報しましょう。
警察から自衛隊に連絡が行き、専門の処理部隊が対応してくれます。
工事現場で見つかることが多いため、作業員の方々は特に注意が必要です。
少しでも不審な物を見つけたら、作業を中止して通報することが大切です。
不発弾の発見から処理までの流れを理解したところで、次は自衛隊がどのように処理を行うのか、具体的に見ていきましょう。
自衛隊はどうやって不発弾を処理するの?
自衛隊の不発弾処理は、とても慎重に行われます。
爆弾のスイッチ部分(信管)を取り除き、安全な場所に運んで処理するのが基本的な流れです。
処理を行う隊員には、1日あたり10,400円の特殊勤務手当が支給されます。
それだけ危険で専門的な作業なんです。
時には、その場で爆破処理をしなければならないケースもあります。
その場合は、周辺に防護壁を設置して安全を確保します。
このように、不発弾の処理には細心の注意が必要です。
そのため、周辺住民の皆さんの協力が欠かせません。では、具体的にどのような協力が必要なのでしょうか?
住民避難はなぜ必要?どのくらいの範囲?
不発弾処理の際には、安全のために周辺住民の避難が必要です。
今回の名古屋のケースでは、半径300メートル以内の約3,700人が避難しました。
避難所には3か所が用意され、80人以上の方が利用したそうです。
また、地下鉄や道路が一時的に封鎖され、バスは迂回運行となりました。
こうした大規模な避難は、私たちの生活に一時的な不便をもたらします。
でも、これは安全を確保するために必要不可欠な措置なんです。
避難の必要性について理解できたところで、最後に実際の処理作業の様子を見ていきましょう。
実際の処理作業ではどんなことが?
名古屋での処理作業はの午前10時から午後1時まで行われました。
まず爆弾の信管を取り除き、その後クレーンで自衛隊の車両に移されました。
全ての作業は慎重に進められ、幸い大きな混乱もなく完了しました。
処理が終わると、地下鉄の運転が再開され、道路の規制も解除されました。
住民の皆さんも自宅に戻ることができました。