房総半島を走るJR久留里線で大きな転換期を迎えることになりました。
久留里駅から上総亀山駅までの区間が、開業から約90年の歴史に幕を下ろすことになったのです。
でも、この変更は単なる「廃線」ではありません。
むしろ、地域の人たちの移動をより便利にするための「進化」かもしれません。
なぜそう言えるのか、詳しく見ていきましょう。
なぜJR久留里線の一部が廃線になるの?
まず気になるのは「なぜ廃線になるのか」ということですよね。
実は、この区間の利用者数が大きく減っていたんです。
JR東日本が発足したと比べると、なんと利用者数は92%も減少。
100人いた利用者が、今はたった8人程度になってしまったということです。
お金の面でも厳しい状況が続いていました。
この区間では、100円の運賃収入を得るために、なんと13,580円もの費用がかかっているそうです。
これは、JR東日本が運営する路線の中で最も厳しい状況でした。
現在は1日あたり、下り8本、上り9本の列車が走っています。
でも、大きな列車を走らせる必要がないほど、利用者が少なくなってしまったんです。
このように、現在の鉄道では地域の移動ニーズに十分応えられない状況が明らかになってきました。
では、実際にバスへの転換はいつ頃行われるのでしょうか?
いつからバスに変わるの?具体的な予定は?
JR東日本は「できるだけ早く」バスへの転換を進めたいとしています。
ただし、具体的な時期はまだ決まっていません。
なぜかというと、地域の皆さんの意見を聞きながら、より良い交通サービスにしていきたいからです。
実は、から地域の代表者や専門家を交えた話し合いが行われてきました。
その結果、に「自動車中心の交通体系への移行により、より利便性の高い地域公通交通が実現できる」という結論が出されたんです。
このように、慎重に検討が重ねられてきたことがわかります。
次は、バスに変わることで、私たちの生活はどう変わるのでしょうか?
JR東日本は、バスへの転換後も利用者の便利さを第一に考えているようです。
具体的には:
- 現在の列車の本数(1日17本)以上のダイヤを検討
- 病院や高校、観光地へのルートを新設
- スマートフォンで経路案内や観光情報が見られるサービスを提供
特に注目なのは、これまでの鉄道では行けなかった場所へも、バスなら直接行けるようになる可能性があることです。
また、デジタル技術を活用して、バスの運行状況をリアルタイムで確認できるようになるかもしれません。
90年続いた鉄道から新しい交通手段へ。
この変化は、地域の皆さんにとってどんな意味を持つのでしょうか?
90年の歴史 - 久留里線が地域に果たしてきた役割
に開業した久留里線。
木更津から上総亀山まで、全長32.2キロメートルを結ぶこの路線は、房総半島の中央部を走る大切な交通手段でした。
特に、久留里から上総亀山までの9.6キロメートルは、地域の人々の通勤・通学や買い物の足として活躍してきました。
時代とともに、自家用車の普及や人口減少により、利用者は徐々に減っていきました。
でも、これは終わりではなく、新しい始まりかもしれません。
これからの地域交通はどうなる?JRと自治体の取り組み
JR東日本は、単に廃線にするのではなく、地域の発展に貢献し続けたい考えのようです。
具体的には:
- イベントの開催支援
- 観光情報の発信
- デジタル技術を活用した新しいサービスの提供
を検討しているとのこと。