- 世界最大の島グリーンランドとは?日本の5.7倍の面積に5.6万人が暮らす特別な地域
- なぜ今、グリーンランドが注目されているのか?3つの理由
- グリーンランドの独立は現実的?デンマークとの複雑な関係
- これからのグリーンランド:住民5.6万人の選択
想像してみてください。東京23区とほぼ同じ人口の人々が、日本の5.7倍もの広大な土地で暮らしている様子を。これが、今世界が注目するグリーンランドの姿です。
このデンマーク領グリーンランドに、今、世界中の目が集まっています。アメリカのトランプ次期大統領が「アメリカの一部にしたい」と発言し、中国はレアアースの開発に熱い視線を送り、デンマークからの独立を目指す動きも。いったい、なぜこんなにも注目が集まっているのでしょうか?
世界最大の島グリーンランドとは?日本の5.7倍の面積に5.6万人が暮らす特別な地域
グリーンランドは、北米大陸とヨーロッパの間に位置する世界最大の島です。面積は約217万平方キロメートル。これは日本の約5.7倍にも及びます。
でも、そこに住む人はわずか5.6万人。東京のちょっとした区と同じくらいの人口なんです。
に自治権を獲得し、今では独自の議会と政府を持っています。最近では、デンマークからの独立を目指す動きも活発になってきているんです。
では、なぜこんなに広大な土地なのに、人がそんなに少ないの?って思いますよね。その理由は、島の大部分が分厚い氷に覆われているから。人が住めるのは主に海岸沿いの地域に限られているんです。
なぜ今、グリーンランドが注目されているのか?3つの理由
1. 軍事的価値:対ロシア監視の最前線基地
グリーンランドには、アメリカの軍事基地があります。この基地は、ロシアからのミサイルを監視する重要な拠点になっているんです。位置的にも、北米とヨーロッパの間という絶好の場所。これは軍事的に見るととても重要な意味を持ちます。
実は、アメリカは昔からグリーンランドに強い関心を持っていました。第2次世界大戦後、トルーマン大統領が購入を試みたことがあるんです。さらにその前、にアラスカをロシアから買った時も、ジョンソン大統領がグリーンランドの購入を検討していたそうです。
2. 資源的価値:レアアースと天然資源の宝庫
グリーンランドには、実はすごい埋蔵資源があるんです。石油や天然ガスはもちろん、特に注目されているのが「レアアース」と呼ばれる希少な資源。スマートフォンや電気自動車に必要不可欠な資源なんです。
中国は特にこのレアアースの開発に熱心で、近年、積極的に開発を進めているとされています。これは世界の資源供給に大きな影響を与える可能性があるんです。
3. 地政学的価値:北極海航路の要衝
グリーンランドは北極圏に位置しています。地球温暖化で北極の氷が解け始めると、新しい船の航路が開く可能性があるんです。これは、アジアとヨーロッパを結ぶ新しい輸送ルートになる可能性があります。
グリーンランドの独立は現実的?デンマークとの複雑な関係
現在、グリーンランドの多くの人々は独立を望んでいるとされています。でも、完全な独立はそう簡単ではありません。なぜなら、経済的にデンマークへの依存度が高いからです。
グリーンランドの法的地位を変更するには、デンマークの憲法改正が必要になります。には住民投票を通じて、独立を宣言する権利を含む広範な自治権が認められました。