- 黒田清子さんの現在:伊勢神宮祭主と研究者の二つの顔
- 研究者としての足跡:カワセミ研究から鳥類図鑑まで
- 伊勢神宮祭主として:令和時代の祭主の役割
- 黒田慶樹さんの支え:都庁勤務と定年延長
- 夫婦の未来計画:研究旅行への思い
「なぜカワセミは、あの美しい青い羽を持っているのでしょうか」
伊勢神宮の祭主として神事を取り仕切る傍ら、鳥類研究の第一線で活躍する黒田清子さん。
元皇族でありながら、研究者としての道を歩み続ける彼女の姿は、令和の時代における新しい生き方のモデルとなっています。
夫の慶樹さんとともに、伝統と革新のバランスを取りながら歩む二人の今をご紹介します。
黒田清子さんの現在:伊勢神宮祭主と研究者の二つの顔
「伝統を守りながら、新しい価値も創造していく」
これは、黒田清子さんが常々口にされている言葉だと言われています。
から伊勢神宮の祭主を務める傍ら、長年続けてきた鳥類研究も精力的に行っています。
特に注目したいのは、二つの異なる分野での活動を両立させている点です。
伝統的な神事と科学的な研究活動。
一見、相反するように思えるこの二つの分野で、着実な成果を上げ続けています。
では、具体的にどのような研究を行ってきたのでしょうか?
研究者としての足跡:カワセミ研究から鳥類図鑑まで
、山階鳥類研究所の研究助手として活動をスタートさせた黒田さん。
特筆すべきは、労働対価による給与を得た史上初の内親王という点です。
主な研究テーマは、カワセミの生態調査。
赤坂御用地と皇居での観察を通じて、カワセミの繁殖行動について新たな発見をされています。
その研究成果は学術論文として発表され、さらに『日本動物大百科』のカワセミの項目執筆も担当。
研究者としての実績を着実に積み重ねてこられました。
伊勢神宮祭主として:令和時代の祭主の役割
、伊勢神宮の第11代祭主に就任。
明治以降、11人目となる祭主として、伝統的な神事を取り仕切っています。
祭主の重要な役割の一つは、伊勢神宮の伝統と格式を守りながら、現代社会との調和を図ること。
黒田さんは、その難しいバランスを見事に保っているとされています。
平成から令和への代替わりの際には、「退位及びその期日奉告祭」や「即位礼期日奉告祭」といった重要な神事を執り行われました。
黒田慶樹さんの支え:都庁勤務と定年延長
こうした黒田清子さんの活動を、最も身近で支えているのが夫の慶樹さんです。
東京都庁で建設局担当部長を務める傍ら、清子さんの伊勢神宮での活動を献身的にサポートしています。
最近の話題として注目されているのが、慶樹さんの定年延長です。
当初の定年退職を予定していましたが、東京都の制度変更により、まで延長されることになりました。
「穏やかな仕事ぶりで部下や後輩に慕われている」という声も聞かれ、職場での信頼も厚いようです。
夫婦の未来計画:研究旅行への思い
定年後の計画として、夫婦でカワセミなどの鳥類研究旅行を楽しむことを考えているといいます。
研究者として、そして人生のパートナーとして、二人三脚で歩んでいく姿が印象的です。