- 1. なぜ今、兵庫県知事選が行われているのか
- 3. 稲村和美氏vs斎藤元彦氏:政策の違いを比較
- 4. 世論調査が示す県民の本音とは
- 5. 注目の政策:県立大学無償化の行方
- 6. 知事選の結果で何が変わるのか
「不適切な対応だった」67%、「県政は評価する」60%――。
相反する2つの数字が示す、兵庫県民の複雑な思いとは何なのでしょうか?
に投票が行われる兵庫県知事選挙で、意外な展開が起きています。
パワハラ疑惑で失職した斎藤元彦前知事が、予想を超える支持を集めているのです。
なぜ、このような状況が生まれているのか。
世論調査と現場取材から見えてきた意外な真実を、データとともに解説していきます。
1. なぜ今、兵庫県知事選が行われているのか
今回の選挙は、斎藤元彦前知事の失職がきっかけで行われることになりました。
そもそも、どうして失職することになったのでしょうか?
その理由として、以下の3つが挙げられています:
- SNSを活用したイメージ戦略
- 街頭演説の様子を頻繁に発信
- 以前の「鉄仮面」のイメージから、笑顔の多い親しみやすい印象へ
- 県政運営の実績
- 県立大学の授業料無償化を実現
- 医療・福祉政策の充実
- 若者支援策の推進
- 支持層の広がり
- 自民党支持層の4割以上が支持
- 国民民主党支持層の4割超から支持
- 無党派層からも3割近くの支持
3. 稲村和美氏vs斎藤元彦氏:政策の違いを比較
両候補の政策には、はっきりとした違いが見られます。
特に注目すべきは以下の3つの分野です:
1. 職場環境の改善
- 稲村氏:
-
- 知事も対象とした「ハラスメント防止条例」の制定
- 相談窓口の充実
- 職員の声を重視した県政運営
- 斎藤氏:
-
- 問題点の指摘窓口の外部設置
- 知事らへのハラスメント研修実施
- コミュニケーション改善の取り組み
2. 教育支援
- 稲村氏:
-
- 幅広い学生への支援制度創設
- 高校授業料の負担軽減
- 給付型奨学金の拡充
- 斎藤氏:
-
- 県立大学無償化の継続・拡大
- 若者応援施策の強化
- 人口減少対策としての教育支援
3. 医療・福祉政策
両候補とも重視していますが、アプローチが異なります:
- 稲村氏:地域医療の充実、高齢者支援
- 斎藤氏:医療従事者の確保、子育て支援
4. 世論調査が示す県民の本音とは
読売新聞社の世論調査で、県民が重視する政策が明らかになりました:
- 医療や福祉政策:83%
- 物価高対策:81%
- 教育や子育て支援策:66%
- 斎藤前知事の内部告発問題:51%
支持政党別の投票傾向
- 自民党支持層
-
- 斎藤氏:4割強
- 稲村氏:4割弱
- 立憲民主党支持層
-
- 稲村氏:6割超
- 斎藤氏:2割程度
- 公明党支持層
-
- 稲村氏:6割弱
- 斎藤氏:3割弱
- 無党派層
-
- 稲村氏:5割弱
- 斎藤氏:3割弱
5. 注目の政策:県立大学無償化の行方
斎藤氏が推進してきた県立大学の授業料無償化。
年間約54万円の授業料が不要になるこの政策は、県内の大学生1万人以上に影響する可能性があると言われています。
各候補の主張
- 稲村氏:
-
- 対象者が限られる無償化より、幅広い支援を
- 高校生への支援も検討
- 給付型奨学金の創設を提案
- 斎藤氏:
-
- 無償化を継続・拡大
- 若者応援施策として重要
- 人口減少対策の柱に
- 大沢氏(他の候補者):
-
- 県内外の学生へ対象拡大
- 給付型奨学金の創設
6. 知事選の結果で何が変わるのか
医療・福祉面では:
- 地域医療体制の充実
- 高齢者支援の方向性
- 子育て支援の内容
教育面では:
- 県立大学無償化の継続可否
- 高校生への支援
- 給付型奨学金の実現
職場環境では:
- ハラスメント対策の強化
- 相談窓口の整備
- 働き方改革の推進