竹内英明県議が突然辞職｜パワハラ疑惑調査中の百条委員が家族への誹謗中傷で決断、17年の政治活動に幕【続報・真相】

兵庫県議会議場

兵庫県議会で4期目を務めていた竹内英明県議（50）が、2024年11月18日、突如として議員辞職を表明しました。

表向きの理由は「一身上の都合」。しかし、その背景には家族への深刻な誹謗中傷があったことが、同日開かれた記者会見で明らかになっています。

この記事では、以下の疑問について詳しく解説します。

竹内英明県議とは？17年の政治経験を持つ姫路市選出の県会議員

竹内英明県議は、2003年に姫路市議として政治の世界に入りました。その後、2007年6月の統一地方選で県議に転身し、現在は4期目。50歳という若手議員として、精力的に活動を続けてきました。

立憲民主党系の会派「ひょうご県民連合」に所属し、特に行政のチェック機能を重視した活動で知られています。

このように、竹内県議は地方政治の重要な担い手として活躍してきました。では、なぜ突然の辞職を決意することになったのでしょうか？

竹内県議の突然の辞職。その背景には、SNSなどでの根拠のない批判や攻撃的な書き込みにより、家族が深刻な影響を受けていたという現実がありました。

同じく特別調査チームのメンバーである上野英一委員は、竹内県議から「言葉の暴力が拡散して、家族が狂乱状態までになった」との相談を受けていたことを明かしています。

最終的に、家族から「政治の道から退いてほしい」という要請があり、決断に至ったとされています。

このような事態が起きた背景には、どのような要因があったのでしょうか？

竹内県議は、斎藤元彦知事の職員へのパワハラ疑惑を調査する特別調査チーム（百条委員会）のメンバーとして、重要な役割を担っていました。

8月30日と9月6日には、斎藤知事に対する事実確認のための質問を行い、告発文書に書かれた疑惑について追及を行っています。

この調査の最中に行われた2024年11月17日の兵庫県知事選で、斎藤氏が再選。その直後の辞職表明となりました。

一連の出来事は、地方政治における監視機能の重要性と、その難しさを浮き彫りにしています。

では、このような事態は、私たちの社会にどのような問題を投げかけているのでしょうか？

SNSの普及により、政治家への批判や意見は誰でも簡単に発信できるようになりました。これは民主主義の発展にとって重要な一面を持っています。

しかし、その一方で、政治家の家族まで標的にした根拠のない批判や攻撃的な書き込みは、深刻な問題を引き起こしています。

上野委員は「優秀な議員を追い込むほどのネットの怖さ、これを武器として選挙をする怖さがある。この問題をしっかりしないと、この国の政治が歪んでしまう」と警鐘を鳴らしています。

このような状況は、今後の地方政治にどのような影響を与えるのでしょうか？

竹内県議の辞職により、「ひょうご県民連合」は1人減の8人体制となりました。また、特別調査チームのメンバーとしての役割も終えることになります。

しかし、奥谷委員長は「調査を最後までやり遂げることで粛々と調査を進めることが大事。これまで通り調査を進めることに徹したい」と述べており、調査自体は継続される見通しです。