「トラの檻の中に入って餌やり体験ができる」
「ワニの目の前でBBQを楽しめる」
そんな驚きの体験ができる「日本一危険な動物園」として知られる北海道の人気スポット、ノースサファリサッポロ。
最近、このユニークな動物園が重大な岐路に立たされているって知っていますか?
今回は、多くの人が気になっているこの動物園の現状と、そこで暮らす動物たちの今後について、詳しく見ていきたいと思います。
日本一危険な動物園とは
なぜ「日本一危険」と呼ばれているの?
テレビのバラエティー番組や旅行情報誌でもよく取り上げられている「日本一危険な動物園」。
札幌市の中心部から南西に約20キロ。
山間部に位置するこの動物園は、2005年7月のオープン以来、動物との距離の近さを売りにしてきました。
宿泊施設も備えており、最近では「アザラシと一緒に宿泊する」という企画も実施していたそうです。
話題となっている問題の経緯
新しい建物を建てる際に市役所の許可が必要な特別な地域(市街化調整区域)に園の敷地があるんです。
その後も施設を次々と拡張し、なんと建物の数は150棟にまで増えていったそうです。
「動物に過度なストレスを与える虐待行為ではないか」という声が多く上がり、札幌市には500件以上もの苦情が寄せられたとのこと。
行政と園側の主張の食い違い
このような状況を受けて、札幌市は園内のすべての建物の撤去を命じる「除却命令」(建物を取り壊すように命じること)を検討することになりました。
これは、全国でも初めてのケースだと言われています。
一方、運営会社は「動物取扱業・宿泊業・飲食業に必要な許可は全て取得している」と主張。
また、建物の問題についても「専門のコンサルタントを交えて改善計画を協議している」と説明しています。
気になる動物たちの行方
過去には、秋田県のクマ牧場や千葉県の水族館で、新しい住処が見つからず、悲しい結末を迎えてしまった動物たちもいました。
専門家によると、動物園が閉鎖される場合、動物たちの新しい住処を探すのは運営会社の責任だそうです。
でも、これはとても難しい課題。多くの動物を一度に受け入れられる施設を見つけるのは、簡単なことではないんです。