「もうやり切ったのでは?」 ―― 結成から15年、インディーズからメジャーへと駆け上がってきた夜の本気ダンス。
その歴史に大きな転換点が訪れようとしています。
京都発のロックバンド「夜の本気ダンス」から、ベーシストのマイケルとギタリストの西田一紀が脱退することが発表されました。
から開催される全国ツアー「ENISHING GOES」をもって、現4人体制での活動に幕を下ろします。
なぜ2人は脱退を決意したのか
今回の発表は、多くのファンにとって突然の出来事でした。
しかし、メンバーそれぞれの言葉からは、慎重に考え抜かれた決断であることが伝わってきます。
バンドはに京都で結成。
のメジャーデビューを経て、現在の4人体制(米田貴紀、鈴鹿秋斗、マイケル、西田一紀)で精力的に活動を続けてきました。
このように、青春時代から共に音楽を追い続けてきた彼らですが、それぞれの人生の岐路に立ち、新たな決断を下すことになりました。
では、それぞれのメンバーはどのような思いを抱いているのでしょうか?
マイケルが語る「もうやり切った」という思い
からバンドの重要な一員として活動してきたマイケル。
彼の脱退の決断には、深い想いが込められています。
「30歳を越えたあたりから自分の将来について考える時間が多くなり、歳をとるにつれ物事に対する考え方や価値観が変わっていきました」
とマイケルは語ります。
バンドが15周年を迎えた時、「もうやり切ったのでは?」という思いが芽生えたといいます。
実は、マイケルは地元・高槻市の観光大使に就任するなど、音楽以外の分野でも活動の幅を広げていました。
中途半端な気持ちでの継続は避けたいという強い意志から、メンバーに脱退の意思を伝えたマイケル。
その決断は、もう一人のメンバーの人生にも大きな影響を与えることになります。
西田一紀、東京での新たな挑戦へ
、メジャーデビュー直後のピンチを救うべく加入した西田一紀。
マイケルの脱退表明は、彼自身の人生についても深く考えるきっかけとなりました。
「私がギターを弾く意義、このバンドのこれからの展望など、様々な問答が浮かび上がってきました」
と西田は語ります。
そして、「京都の街にこのまま腰を据え続けてゆく未来を想像することが困難になり」、東京での新生活を決意したといいます。
この決断に対し、メンバーたちは「すんなりと受け入れてくれた」とのこと。
15年の歴史の中で培われた深い信頼関係が感じられます。
バンドは2人体制で継続!今後の活動は?
気になる今後の活動について、バンドは明確な方向性を示しています。
以降は、ボーカル・ギターの米田貴紀とドラムスの鈴鹿秋斗の2人体制に、サポートメンバーを加えての活動を継続するとのことです。
「いつもと変わらずみんなで踊りまくって、ひとりでも多くの人の思い出に残せたらとても嬉しい」
と鈴鹿は前を向いた言葉を残しています。
ラストツアー「ENISHING GOES」の全情報
現4人体制での最後のツアー「ENISHING GOES」は、の広島公演を皮切りに、全国8都市で開催されます。
チケットはより一般発売開始となります。
【ツアー日程】
- 1月18日:広島・HIROSHIMA 4.14
- 1月19日:福岡・LIVE HOUSE CB
このツアーについて、米田は
「まだ4人でのツアーもありますので!そして2人が抜けた後も夜の本気ダンスは僕と鈴鹿で続けていきますので。まだまだみんなと夜の本気ダンスの音楽を通してはしゃぎたい、楽しみたいと心から思っております」
と語っています。