衆議院選挙に行くと、投票用紙が2枚渡されます。
1枚は国会議員を選ぶもの。
でももう1枚は何のための紙なんでしょう?
実はこれ、日本の司法を支える重要な最高裁判官国民審査の投票用紙なんです。
このページでは、最高裁判官国民審査について、投票方法から知っておくべきポイントまで、わかりやすく解説していきます。
国民審査って何をするの?
最高裁判官国民審査は、私たち国民が最高裁判所の裁判官が適切な人物かどうかを直接チェックできる制度です。
世界的に見ても、こんな制度がある国はとても珍しいんです。
簡単に言うと、「この裁判官に続けて仕事をしてもらいたくない」と思う人に×印を付けて投票します。
×印を付けない場合は「続けてもらってOK」という意味になります。
このように、国民審査は私たちが司法に参加できる貴重な機会なんです。
では、今回はどんな裁判官が審査の対象になっているのでしょうか?
今回審査される6人の裁判官
の衆院選では、以下の6人の最高裁判官が審査対象です:
- 今崎幸彦氏(長官)
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- 就任
- 主に民事事件を担当
- 尾島明氏
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- 就任
- 行政事件の専門家
これらの裁判官たちは、私たちの暮らしに関わる重要な判断を下す立場にいます。
次は、実際の投票方法を詳しく見ていきましょう。
投票方法を詳しく解説
投票用紙には裁判官の名前が印刷されています。
辞めてほしい裁判官の名前に×印を付けます。
このとき、以下の点に注意が必要です:
- ×印は1本線ではなく、きちんと交差させる
- 名前の上に付ける
- 鉛筆でも黒ペンでもOK
「じゃあ、全員に×を付けてもいいの?」「何も付けなくてもいいの?」
どちらも有効票として扱われます。
ここまでで投票方法について理解できましたね。
では次は、知っておくと役立つ豆知識をご紹介します!
知って得する国民審査の豆知識
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75年以上の歴史
にスタートしました。
当時は民主主義を定着させるための画期的な制度でした。 -
実は結構、影響力がある!
過去には、審査で多くの×印(不信任)を集めた裁判官が自主的に退官したケースもあります。
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世界でも珍しい制度
アメリカでは州によって裁判官を選ぶ制度はありますが、日本のように国民が直接審査する制度を持つ国は、とても珍しいんです。
ここまで見てきた内容を踏まえて、よくある疑問にお答えしていきましょう。
よくある疑問Q&A
- Q1. なぜ×印なのですか?
- ○印だと投票用紙に傷を付けただけなのか、意図的な投票なのか判断が難しいため、はっきりと意思表示できる×印が採用されています。
- Q2. 白紙投票は無効になりますか?
- 白紙投票も有効票として扱われます。
「現状のまま続けてほしい」という意思表示として認められます。