「Hey Siri」と呼びかけたつもりはないのに、突然スマートフォンが反応した経験はありませんか?
実は、そんな何気ない日常の出来事が大きな問題になっています。アメリカで、アップル社のSiriが私たちの会話を勝手に録音していた問題が明らかになり、なんと150億円もの和解金を支払うことになったのです。
この記事では、Siriの無断録音問題について、私たちが知っておくべきことと、自分を守るための具体的な対策を、わかりやすく解説していきます。
Siriの無断録音問題って何があったの?
音声アシスタント「Siri」。便利な機能として多くの人が使っていますが、実は私たちの知らないところで会話を録音していた可能性があることがわかりました。
に始まった裁判で、Siriが意図せずに起動し、個人的な会話を勝手に録音。さらにその音声データを外部の会社に送って分析していたことが明らかになりました。
この問題について、アップル社は音声認識の精度を上げるためで、悪意はなかった
と説明していますが、多くのユーザーのプライバシーが知らないうちに侵害されていた可能性があります。
今回の和解では、からまでの間にiPhoneなどのSiri対応端末を持っていたアメリカ在住のユーザーに対して、1台あたり最大20ドル(約3,100円)が支払われることになりました。
このように、私たちの身近で起きていたプライバシーの問題について詳しく見てきました。では、実際にどんな情報が録音され、どのように使われていたのでしょうか?
実は怖い!知らないうちに録音されていた会話の実態
Siriは本来、「Hey Siri」という呼びかけで起動するように設計されています。しかし、似たような音や声を誤って認識してしまい、私たちが気づかないうちに録音を始めることがあったと言われています。
録音された音声は、音声認識の精度を向上させる目的で、委託先の企業に送られて分析されていました。つまり、私たちの個人的な会話が、知らないうちに第三者に聞かれていた可能性があるのです。
このような事態は、決して他人事ではありません。日本でもSiriを使っている人は多く、同じように録音されている可能性は否定できません。
では、私たちはどうすれば自分のプライバシーを守ることができるのでしょうか?
スマートフォンのプライバシーを守る3つの具体策
1. Siriの設定を確認する
- 「設定」アプリから「Siri」の項目を開く
- 使わない機能はオフにする
- 特に「Hey Siri」機能の必要性を考える
2. マイクの使用を制限する
- アプリごとのマイク使用権限を確認
- 必要のないアプリの権限はオフに
- 定期的に設定を見直す
3. プライバシーに関する基本的な注意点
- 重要な会話をする時は、スマートフォンを離れた場所に置く
- アプリのプライバシーポリシーをチェックする
- 定期的にプライバシー設定を確認する