突然の停電で、四国全域が闇に包まれました。
夜、四国4県で最大36万戸以上が停電する事態が発生。空港の誘導灯が消え、信号機が止まり、街は一時混乱に陥りました。
なぜこのような大規模な停電が起きたのでしょうか?私たちの生活にどんな影響があったのでしょうか?
この記事では、停電の原因から復旧までの流れを、誰にでもわかるように解説していきます。
1. 停電はいつ、どこで起きた?
頃、四国の広い範囲で突然の停電が発生しました。影響を受けた地域は四国4県全域に及び、最大で36万5000戸もの家庭や施設が停電しました。
県別の停電戸数は以下の通りです:
- 愛媛県:約11万2000戸
- 徳島県:約11万1000戸
- 高知県:約8万戸
- 香川県:約6万3000戸
特に愛媛県と徳島県で大きな影響が出ており、両県で全体の約60%を占めています。
このように、四国全域で広範囲に影響が出た今回の停電。では、一体何が原因だったのでしょうか?
2. 停電の原因は何だったの?
実は停電の6時間前、頃から本州と四国をつなぐ送電線でトラブルが起きていました。電気を送る道筋に不具合が生じ、その復旧作業を行っている最中だったのです。
そんな中、突然本州に送る電気の量が急激に増えてしまいました。すると、四国で使える電気の量が不足。バランスが崩れたため、安全装置が働いて自動的に電気の供給がストップしたと考えられています。
まるで水道のように、電気にも「道筋」があります。その道筋でトラブルが起きると、電気の流れ方が変わってしまうんです。今回は、その変化が大きすぎて、安全装置が作動してしまったようです。
ここまで停電の原因を見てきましたが、この停電は私たちの生活にどんな影響を与えたのでしょうか?
3. 私たちの生活にどんな影響が?
停電の影響は、街のいたるところで見られました。
特に大きな影響があったのは:
- 信号機の停止(愛媛県大洲市などで多数報告)
- 空港の誘導灯の消灯
- 駅舎の照明の消灯
- 一般家庭での照明・家電の使用不可
また、暗闇による事故も発生しました。徳島県では、停電で暗くなった室内で2名の方が転倒し、病院に運ばれています。100歳の女性が左肩を打撲、80代の女性が腰を負傷したとの報告がありました。
このような深刻な状況の中、各施設ではどのような対応が取られたのでしょうか?
4. どうやって復旧したの?
各施設では素早い対応が取られました。
空港では:
- 非常用電源が即座に作動
- 高知空港では6分後に復旧
- 徳島空港でも短時間で復旧
鉄道では:
- JR四国の各駅で停電が発生するも順次復旧
- 列車の運行への影響は最小限に
自治体の対応も迅速でした。高知県四万十市では防災行政無線で、信号機停止への注意や屋内での事故防止を呼びかけました。
結果として、停電発生から約1時間半後のには、ほぼすべての地域で復旧を完了することができました。
この経験から、私たちは何を学び、どう備えればいいのでしょうか?
5. 今後の対策と注意点
今回の停電から学べる教訓は多くあります。
家庭でできる備えの例:
- 懐中電灯の準備と定期的な電池チェック
- モバイルバッテリーの常備
- 暗所での移動を避ける(特にお年寄りは注意)
- 冷蔵庫の開閉を最小限に
停電時の注意点:
- 信号機が消えている交差点では特に慎重に
- 不要な外出は控える
- 緊急時以外は消防などへの問い合わせは控える
四国電力送配電は「停電により多くの皆さまにご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」とコメントしています。同社では引き続き詳しい原因を調査中とのことです。