深夜のコンビニで連続強盗事件が発生。しかし2店舗目では、店員さんの機転で被害を防ぐことができました。
なぜ防げたのか?私たちにできる対策は?実際の現場から学ぶ、身近な防犯対策のポイントを見ていきましょう。
コンビニ連続強盗事件の概要
未明、東京都江戸川区と葛飾区で立て続けに3件のコンビニ強盗事件が発生しました。
午前3時半過ぎ、最初の被害に遭ったのは江戸川区一之江のファミリーマート。
20代くらいの男が店内に押し入り、30代の男性店員に拳銃のようなものを突きつけ、レジの金をよこせ
と脅して現金約11万円を奪って逃走しました。
その後、午前4時過ぎには江戸川区本一色のローソン、さらに午前4時半ごろには葛飾区高砂のセブンイレブンが狙われました。
しかし、これら2店舗では店員の適切な対応により、被害を防ぐことができました。
⚫︎このように、わずか1時間の間に3件の事件が発生しましたが、2店舗目以降では被害を防ぐことができました。
では、なぜ被害を防ぐことができたのでしょうか?
なぜ2店舗目・3店舗目は未遂で済んだのか
2店舗目のローソンでは、男が金を出せ
と店員を脅しましたが、50代の男性店員が非常ベルを押したことで、犯人は何も取らずに逃走。
この機転の利いた対応が、被害を防ぐ決め手となりました。
コンビニの防犯設備の中でも、非常ベルは最も基本的で重要な設備の一つと言われています。
押すだけの簡単な操作で、警察への通報と同時に、大きな警報音で周囲に異常を知らせることができます。
⚫︎このように、適切な防犯設備の活用が被害防止につながりました。
では、具体的にどんな防犯対策が効果的なのでしょうか?
コンビニ店舗での具体的な防犯対策
防犯対策は、大きく分けて「設備による対策」と「運用による対策」の2つがあります。
設備による対策:
- 防犯カメラの設置
- 非常ベルの設置
- 防犯ミラーの活用
- 照明の明るさ確保
運用による対策:
- 複数名での勤務体制
- 定期的な現金管理
- 防犯訓練の実施
- 不審者の早期発見
特に深夜帯では、これらの対策を組み合わせることが重要と言われています。
⚫︎このように、設備と運用の両面からの対策が重要です。では、実際に働くスタッフは何に気をつければいいのでしょうか?
深夜営業スタッフの安全を守るために
深夜帯で働くスタッフの安全を守るために、以下のポイントが重要とされています:
1. 周囲への注意
- 店内外の定期的な見回り
- 不審者の早期発見
- 複数人での対応
2. 緊急時の対応
- 非常ベルの場所確認
- 警察への通報手順確認
- 避難経路の確認
3. 日常的な準備
- 防犯訓練への参加
- マニュアルの確認
- 同僚との情報共有
⚫︎このように、個人でできる対策も多くあります。では、地域全体ではどんな取り組みができるのでしょうか?
地域ぐるみの防犯対策
コンビニの安全は、地域全体で守っていく必要があります。
1. 警察との連携
- 定期的な巡回要請
- 情報共有の仕組み作り
- 緊急時の対応確認
2. 地域での見守り
- 防犯パトロールの実施
- 不審者情報の共有
- 声かけ・見守り活動
3. 店舗間の協力
- 情報共有ネットワーク
- 合同訓練の実施
- 対策の共有