「たった一つのSNS投稿が、14年の歴史ある企業を廃業に追い込んだ—」
、化粧品会社「リージュ化粧品」が突如として廃業を発表しました。
その理由は、自社のX(旧Twitter)アカウントでの不適切な投稿です。
この出来事は、SNS時代における企業の情報発信の重要性について、私たちに大きな教訓を残しています。
今回は、事の発端から廃業発表までの経緯、そして顧客への対応について詳しく解説していきます。
1. リージュ化粧品廃業の経緯
1-1. 問題となったX投稿の内容
すべては2024年大晦日の紅白歌合戦がきっかけでした。
リージュ化粧品の公式Xアカウントが、人気グループ「Number_i」のパフォーマンスについて、過激な表現を含む批判的な投稿を行ったのです。
投稿では「裏切者」という言葉や「目と耳が腐る」といった過激な表現が使用されました。
この投稿は現在削除されていますが、SNS上で大きな波紋を呼ぶことになりました。
1-2. 事態の進展と廃業発表までの流れ
、批判を受けてリージュ化粧品は最初の謝罪を投稿しました。
しかし、その後もファンからの批判は収まりませんでした。
そして、同社は代表取締役の宮内厚郎氏名で正式な謝罪文を発表。
同時に、企業としての責任を取る形で廃業を決定したことを明らかにしました。
2010年12月の設立から14年。スキンケア製品を主力とする化粧品メーカーとして活動してきた企業が、一つのSNS投稿をきっかけに、その歴史に幕を下ろすことになったのです。
ここまで事態の経緯を見てきましたが、多くの方が気になるのは「すでに購入した商品はどうなるの?」という点ではないでしょうか。
次は、実際の顧客対応について詳しく見ていきましょう。
2. 商品を購入していた顧客への対応
2-1. 販売停止と問い合わせ対応の現状
現在、リージュ化粧品は全商品の販売を停止しています。
公式サイトには謝罪文のみが掲載され、商品の紹介ページなどはすべて削除された状態です。
ただし、すでに商品を購入されているお客様からの問い合わせには対応を継続しているとのこと。
返品や返金に関する具体的な対応については、個別に案内されているようです。
2-2. Yahoo!ショッピングでの対応
Yahoo!ショッピングの公式ストアも「退店」となり、トップページには「一時休店との表示になっておりますが退店となります」とのお知らせが掲載されています。
SNSでの一つの投稿が、これほど大きな影響を及ぼすことになるとは、誰が予想したでしょうか。
では次に、この出来事から私たちが学べる教訓について考えてみましょう。
3. 企業のSNS運営から学ぶ教訓
3-1. 一つの投稿が企業存続を左右する時代
現代では、企業の公式SNSアカウントからの一投稿が、その企業の存続にまで影響を与える可能性があります。
特に化粧品業界のように、消費者との信頼関係が重要な業界では、SNSでの発言の重みはより大きいと言えるでしょう。
リージュ化粧品のケースは、企業アカウントの投稿が及ぼす影響の大きさを、私たちに改めて示すことになりました。
3-2. 消費者との信頼関係の重要性
一度失われた信頼を取り戻すことの難しさも、今回の出来事から見えてきます。
リージュ化粧品は謝罪を行いましたが、最終的には廃業という形で責任を取ることを選択しました。
このケースは、企業とお客様との信頼関係がいかに大切か、そしてSNSという場所では、その信頼関係が一瞬にして崩れる可能性があることを教えてくれています。