- 1. 揚げ物の油はねによる顔のやけど事故が増加中
- 2. やけどを負ったらすぐにすべき3つの応急処置
- 3. 病院は救急?皮膚科?受診の判断基準
- 4. 顔のやけどを防ぐ!プロ直伝の油はね予防テクニック
- 5. やけどのアフターケア~傷跡を残さないために~
「顔に油が跳ねた!」
誰もが経験したことのある、揚げ物調理中のヒヤッとする瞬間。
先日、元タレントの高橋里華さん()が揚げ物調理中の油はねで顔に大やけどを負い、大きな話題となりました。
実は、家庭での調理中の事故で最も多いのが「揚げ物の油はね」による事故なんです。
特に顔面のやけどは重症化しやすく、適切な応急処置と予防が大切です。
今回は、もしものときの正しい応急処置と、プロ直伝の予防法をご紹介します。
1. 揚げ物の油はねによる顔のやけど事故が増加中
[画像: やけど 事故統計 グラフ]
家庭での揚げ物調理中の事故。
「大したことないから」と軽く考えがちですが、高温の油による顔面のやけどは、見た目の問題だけでなく、重症化のリスクもあるんです。
特に気をつけたいのが「油はねが起きやすい条件」です:
- 食材の水分が多い
- 油の温度が高すぎる
- 鍋やフライパンが小さすぎる
これらの条件が重なると、油はねの危険性が高まります。
2. やけどを負ったらすぐにすべき3つの応急処置
万が一、顔に油がはねてしまったら、次の3つの応急処置を行いましょう。
① すぐに冷やす(でも氷は使わない!)
- 清潔な流水で15分程度
- 氷や氷水は組織を傷めるので使わない
- 冷やしすぎは逆効果(15分を目安に)
② 衣類や装飾品は優しく外す
- むやみに引っ張らない
- 皮膚にくっついている場合は無理に剥がさない
- 指輪やネックレスは腫れる前に外す
③ 清潔なガーゼで保護
- 市販の救急用品でOK
- 清潔なタオルやハンカチでも代用可
- 軟膏は医師に相談するまで使用しない
3. 病院は救急?皮膚科?受診の判断基準
顔面のやけどは、症状によって受診する医療機関を適切に選ぶことが重要です。
救急外来を受診すべき状況
- やけどの範囲が広い(顔の10%以上)
- 水疱(水ぶくれ)が大きい、または複数ある
- 強い痛みが続く
- 目の周りにやけどを負った場合
皮膚科を受診すべき状況
- やけどの範囲が比較的小さい
- 痛みが軽度である
- 傷跡や色素沈着が気になる
医師からのアドバイス:
「休日・夜間の場合は、まず救急相談センター(#7119)に電話して、適切な対応を確認することをお勧めします。」
4. 顔のやけどを防ぐ!プロ直伝の油はね予防テクニック
プロの料理人も実践している、効果的な予防方法をご紹介します。
① 適切な調理器具の選択
- 深さのある鍋やフライパンを使用
- 油はね防止ネットの活用
- 長柄のお玉や箸を使用
② 正しい揚げ方のコツ
- 食材の水気をしっかり拭く
- 適温(160~170℃)を守る
- 食材は奥から手前に入れる
5. やけどのアフターケア~傷跡を残さないために~
高橋さんも実践している、やけど後のケアポイントをご紹介します。
医師に相談すべきケア用品
- 医療用保護シート
- 治療用軟膏
- 紫外線防止用品
日常生活での注意点
- 強い日差しを避ける
- 患部を清潔に保つ
- 入浴時は熱いお湯を避ける