大谷翔平の左肩手術、その真相と復帰への道のり｜メジャー史上初の"二重リハビリ"に挑む！

ワールドシリーズの激闘から一週間。大谷翔平が新たな"戦い"に挑むことになりました。

11月5日（現地時間）、ドジャースが発表した大谷の左肩手術。その詳細と、気になる復帰時期について、最新情報をお伝えします。

大谷翔平ワールドシリーズ 2023

1. 大谷翔平が左肩手術、その詳細と経緯

ドジャースの発表によると、大谷翔平選手は5日、ロサンゼルスの病院で左肩の関節鏡視下手術を受けました。執刀したのは、ニール・エルアトラッシュ医師。手術は無事成功したとのことです。

今回の手術は、肩の関節で、クッションの役割をする部分（関節唇）を修復するためのもの。専門家によると、この部位の手術は、野球選手にとってはそれほど珍しいものではないと言われています。

気になる復帰時期について、球団はスプリングトレーニングには間に合う見込みと発表。来年2月から始まるキャンプへの参加を目指すことになります。

怪我が起きたのは、10月26日（日本時間27日）のワールドシリーズ第2戦。ヤンキース戦で盗塁を試みた際、左手をついて滑り込んだ時でした。

興味深いことに、この怪我の形は野球界でも珍しいケースだと言われています。盗塁時の肩の脱臼は、統計的にも極めて稀なケースとのこと。

それでも大谷選手は第5戦まで出場を続けました。打席では左肩を気にする素振りも見られましたが、第4戦では中前打も記録。ユニフォームの首元を掴むなど、工夫をしながら戦い抜きました。

球団の発表によると、来年2月のスプリングトレーニングまでには復帰できる見込みとのこと。一般的な肩の関節唇修復手術の場合、完全な回復までには3〜4ヶ月程度かかると言われています。

ただし、大谷選手の場合は特殊なケース。というのも、右肘の手術からの復帰過程と重なることになるためです。

大谷選手にとって、今回の左肩手術による最大の課題は、右肘の手術からの復帰と並行してリハビリを進めなければならない点です。

これは、メジャーリーグでも前例のないケース。右肘の投手としての復帰と、左肩の打者としての復帰。二つの異なるリハビリを同時に進める必要があります。

ただし、大谷選手の回復力は非常に高いことで知られています。過去にも複数の手術から見事に復帰を果たしてきた実績があります。

来年3月に日本で行われる、カブスとの開幕戦。この歴史的な一戦に向けて、大谷選手の調整は続きます。

右肘のリハビリは順調に進んでおり、すでにブルペンでの投球練習も再開しています。左肩の回復と合わせて、慎重に調整を進めていくことになりそうです。

大谷選手は困難に直面するたびに、より強く戻ってくることを私たちに見せてきました。今回も、その不屈の精神で、新たな挑戦に立ち向かおうとしています。