「野球の歴史を変える」─。そう言われ続けてきた大谷翔平選手が、またしても前例のない記録を打ち立てました。
(日本時間22日)、大谷選手はナ・リーグMVPを満票で受賞。これで3度目のMVP受賞となり、しかも全て満票という驚異の結果です。
しかも今回のMVP受賞には、これまでにない特別な意味があります。
投手としての活動を休止し、打者に専念した中での受賞。
しかも、指名打者(DH)専任での受賞は史上初めてなんです。
なぜ、ここまでの評価を受けたのか?その真相に迫ってみましょう。
なぜ満票なのか?DH専任でも圧倒的な理由
大谷選手の今シーズンの成績を見てみましょう。54本塁打、130打点で2冠を達成。
打率も.310とリーグ2位の好成績を残しています。
でも、これだけじゃないんです。
特筆すべきは59盗塁を記録したこと。
本塁打と盗塁、この2つの記録を組み合わせると、メジャーリーグ史上初めての「50-50」(50本塁打と50盗塁)を達成しました。
これは、陸上で例えるなら、マラソンで金メダルを取りながら、100m走でも金メダルを取るようなものです。
「でも、守備に就いていないのはマイナスじゃないの?」
そう思う人もいるかもしれません。
実は、これまでDH専任の選手がMVPを受賞した例はありませんでした。
それだけに、今回の受賞は野球界に新しい歴史を刻む出来事となったんです。
54本塁打、59盗塁の驚異|史上初50-50達成の偉業
大谷選手の活躍は、数字だけでは語り尽くせません。
例えば、には史上6人目となる「40-40」を達成。
これだけでも大記録なのに、そこから更に記録を伸ばし続けたんです。
特に印象的だったのは、のマイアミ・マーリンズ戦。
この試合で6打数6安打10打点、3本塁打、2盗塁という信じられない成績を残し、「50-50」を達成しました。
この試合は「野球史上最も偉大な日」とも言われています。
MVPの価値と意味|なぜ史上最高と言われるのか
今回のMVP受賞で、大谷選手は史上2位タイとなる3度目の受賞を果たしました。
しかも、全て満票での受賞は史上初めて。
さらに、アメリカン・リーグとナショナル・リーグの両方でMVPを受賞したのは、フランク・ロビンソン以来、史上2人目の快挙です。
リーグを変えての2年連続受賞に至っては、メジャーリーグ史上初めての記録。
野球評論家からはこれまでの常識を覆す記録
と評価する声も上がっています。
来季の展望|投手復帰とさらなる記録への挑戦
大谷選手は受賞後のインタビューで、一番はワールドシリーズで勝てたことが一番目指してたところ
と語っています。
個人としての記録よりも、チームの勝利を重視する姿勢が印象的でした。
来季は投手としての復帰も期待されています。
現在は左肩の手術からのリハビリに取り組んでいるとのこと。取れたら最高ですし、まずは復帰してもう1回さらに強くなったパフォーマンスを出して自信を持ってマウンドに上がるのが目標
と、サイ・ヤング賞への意欲も見せています。