- 【大船渡の山林火災】東京ドーム500個分の炎!その規模と最新状況
- 山林火災はなぜ起きた?専門家が語る「たき火」の怖さ
- なぜ消火が難しい?山の火災と闘う消防隊の苦労
- 「かもめの玉子」製造停止の危機!地域経済への影響
- 4000人近くが避難中、650人の所在不明という現実
- 東日本大震災からの復興地をさらに襲う災害
- 山林火災を防ぐために私たちができること
- 今後の見通し:雨に期待される「自然の力」
みなさん、大好きなお菓子「かもめの玉子」が買えなくなるかもしれないって知ってますか?😱
東日本大震災から必死に復興してきた岩手県大船渡市が、今、とんでもない山林火災に見舞われているんです。
その規模なんと東京ドーム約500個分!市の面積の8%が燃えているという驚きの事態になっています。
全国から2000人以上の消防隊員が集まり、19機ものヘリコプターが消火活動に取り組んでいますが、発生から6日経った今も火は消えていません。
いったい何が起きているのか、そして私たちに何ができるのか、詳しく見ていきましょう。
【大船渡の山林火災】東京ドーム500個分の炎!その規模と最新状況
岩手県大船渡市で起きている山林火災は、焼失面積が約2600ヘクタールに達しています。
ヘクタールってピンとこないかもしれませんが、東京ドーム約500個分という途方もない広さなんです!市の面積の8%が燃えてしまったことになります。
この火災はに発生し、の時点でもまだ燃え続けています。
岩手県によると、「三陸町綾里の砂子浜地区」や「三陸町越喜来の甫嶺地区」、「赤崎町南部の長崎地区と外口地区」などで火が広がっているそうです。
山の広い範囲から煙が立ち上り、自衛隊や消防のヘリコプターが上空から水を落として消火を試みていますが、なかなか火の勢いが弱まらない状況です。
では、このような大規模な山林火災はなぜ起きたのでしょうか?
山林火災はなぜ起きた?専門家が語る「たき火」の怖さ
専門家によると、山林火災のほとんどは「人の行動」が原因だそうです。
特に気をつけなければならないのが「たき火」です。
「え?たき火くらいで、そんな大きな火事になるの?」って思いますよね。
実は、廃棄物処理法ごみの処理について定めた法律という法律が変わってから、たき火やゴミ焼きは原則禁止されているんです。
でも「昔からやってきたこと」として、やめられない人が多いみたい。
発生当時は空気がカラカラに乾いていて「乾燥注意報」が出ていました。
さらに強い風が吹いていて、入り組んだ地形の海岸(リアス式海岸入り組んだ地形の海岸といいます)で乾いた落ち葉もたくさんあり、火がつきやすい最悪の条件がそろっていたんです。
「自分は大丈夫」と思って火をつけたのが、ここまで大きな災害になってしまったかもしれません。
たった一つの小さな火種が、町全体を危険にさらすことがあるなんて、怖いですよね。
ここまで火災の原因について見てきましたが、次はなぜ消火活動が難しいのかを見ていきましょう。
なぜ消火が難しい?山の火災と闘う消防隊の苦労
山林火災の消火って、普通の火事より何倍も大変なんです。
理由はいくつかあります。
まず、消防車が入れません!山の中って道が狭かったり、そもそも道がなかったりするんですよね。
そのため、消防隊員が「ジェットシューター水を勢いよく噴射する消火器具」という水を勢いよく噴射する消火器具を持って、山に入って消火する必要があります。
これが超大変!
次に、山は風の向きがすぐに変わります。
そのため火の回りも早く、いつの間にか消防隊員の逃げ道がふさがれることもあるんです。
命がけの作業なんですよ。
「じゃあヘリコプターから水をバーッとかければいいじゃん!」って思いますよね。
確かにヘリコプターは一度に数百リットルの水を落とせますが、これにも問題が。
風がないと水は一カ所にしか落ちないし、風が強すぎると水が霧のようになって効果が薄くなってしまうんです。
しかも、地表の火は消せても落ち葉の下で燃えている火はなかなか消えません。
そこからまた火が出ることもあるんです。
火災は自然環境だけでなく、地元の経済にも大きな影響を与えています。
「かもめの玉子」製造停止の危機!地域経済への影響
みなさん「かもめの玉子」って知ってますか?東北地方の有名なお菓子で、ふわふわのスポンジケーキの中にクリームが入った超おいしいお菓子なんです。
この「かもめの玉子」を作っている「さいとう製菓」さんが、自社のホームページで「今後、山林火災の影響で商品が作れなくなる可能性がある」と伝えているんです。
😢
同社の本社や工場が避難指示区域に指定された場合、工場の操業を停止するとのこと。
現在はオンラインショップでの注文や発送を停止し、直営店「かもめテラス」も閉店時間を2時間早めるなど、対応に追われています。
また、大船渡市の「太平洋セメント大船渡工場」も夜から操業を停止しています。
この工場はセメント製造のほか廃棄物処理なども行っており、廃棄物の受け入れを中断せざるを得ない状況だそうです。
さらに「岩手開発鉄道」も運休を余儀なくされ、約400万円の損失が見込まれているとか。
地元経済にとって本当に大きな打撃になっていますね。
地域の名産品や産業への影響だけでなく、多くの住民の生活にも深刻な影響が出ています。
4000人近くが避難中、650人の所在不明という現実
大船渡市では三陸町の綾里全域と、越喜来の3つの地区、それに赤崎町の13の地区に避難指示が出されています。
朝7時の時点で避難所12カ所に1215人が避難し、避難所以外の親戚や知人の家、ホテルなどに2726人が身を寄せているそうです。
心配なのは、避難指示が出ている地区の住民で、所在がわからない人が少なくとも650人ほどいること。
大船渡市では「市総合福祉センター」に災害ボランティアセンターを設置して、支援物資の配布と同時に避難者の所在確認を進めています。
避難している方や避難している方の情報をお持ちの方は、大船渡市(電話:0192-27-3111)へ連絡してください。
避難所以外に避難している場合でも、必ず連絡するようにしましょう。
特別養護老人ホーム「さんりくの園」では、火災現場から5km離れた場所にありますが、避難指示が拡大する可能性に備えて、入所者83人全員を他の施設に移送したそうです。
東日本大震災からの復興地をさらに襲う災害
今回の山林火災が起きている大船渡市は、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた地域です。
あれから13年、必死に復興してきた地域がまた大きな災害に見舞われることになりました。
「震災でも被害に遭った人が多い地区なので、なぜまたこんな目にと思います。
一日も早く鎮火してほしいです」と地元の74歳の男性は話しています。
特別養護老人ホーム「さんりくの園」の施設長さんは「東日本大震災のあと、津波の被害を受けないように施設を山側に移転したが、山林火災が原因で入所者を移送するのは想定外だった」と語っています。
津波を避けるために山側へ、そして今度は山の火事で避難することになるなんて、なんとも皮肉な運命ですよね。
それでは、このような山林火災を防ぐために私たちができることを考えてみましょう。
山林火災を防ぐために私たちができること
山林火災の多くは人の行動が原因です。
だからこそ、私たちが気をつければ防げることもたくさんあります。
まず何より大切なのは「風の強い日や乾燥した日には絶対に火を扱わない」ということ。
特に屋外での火の使用(バーベキューやたき火など)には十分注意しましょう。
法律でも原則禁止されていることを覚えておきましょう。
そして「自分は大丈夫」という思い込みが最も危険です。
「しっかり見ているから」「すぐに消せるから」と思っていても、一瞬で状況は変わります。
火をつけたら絶対に目を離さない、使い終わったらしっかり消すという基本を守りましょう。
山に行ったときのタバコのポイ捨ても絶対にダメ!「消したつもり」が大惨事を招くこともあります。
山菜取りやハイキングなどで山に入る場合も、火の取り扱いには細心の注意を払いましょう。
自分の家から離れた山の火事でも、風に乗って火の粉が飛んでくることがあります。
他人事と思わず、山林火災の怖さを理解しておくことが大切です。
今後の見通し:雨に期待される「自然の力」
大船渡市の山林火災、いつ鎮火火が完全に消えることするのでしょうか?
専門家によると、現時点での完全鎮火の見通しは立っておらず、最も効果的なのは「雨が降ること」だと言われています。
幸いなことに、大船渡市ではごろから雪や雨が降り始める予報がでています。
この「恵みの雨」によって状況が少しでも良くなることを祈りましょう。