「まさか証券マンが…」。、広島市で起きた事件に、金融業界が震撼しています。
大手証券会社の社員が、担当していた高齢の顧客宅に押し入り、現金を奪おうとした——。
そんな信じられない事件の真相と、私たちができる対策について、詳しく見ていきましょう。
広島で起きた衝撃の事件とは
今年7月、広島市で驚きの事件が発生しました。
野村証券の元社員(29歳)が、担当していた80代の顧客夫婦に睡眠作用のある薬を飲ませ、住宅に放火。
約2600万円を奪おうとした疑いで逮捕されました。
事件の特徴的な点は、容疑者が顧客の担当営業マンだったこと。
普段から家を訪問し、夫婦の信頼を得ていた人物による犯行だったのです。
「でも、なんで証券マンがこんなことを?」
「どうして現金を狙ったの?」
そんな疑問が湧いてきますよね。
なぜ証券マンが犯罪に走ったのか
捜査関係者の話によると、容疑者には重大な問題を抱えていました。
別の顧客から預かった資金を運用し、そこで数千万円もの損失を出してしまったのです。
その穴埋めのために、高齢夫婦の現金を狙ったとされています。
容疑者は複数回夫婦宅を訪問し、現金保管の状況を事前に把握。
計画的に犯行に及んだと見られています。
高齢者を狙う金融犯罪の実態
高齢者を狙った金融犯罪は、実はここ数年で増加傾向にあります。
金融庁の統計によると、の高齢者の金融トラブルは前年比で約20%増加。
その手口も巧妙化しているといいます。
特に注意すべき点
- 信頼できる立場の人物を装う
- 投資や資産運用を持ちかける
- 急かして判断させる
自分と家族を守る具体的な対策
experts-labo.comの金融犯罪対策専門家によると、以下の3つの対策が効果的だとされています:
- 現金は分散して保管
自宅に大金を置かない。貸金庫の利用も検討。 - 複数人での対応
金融機関職員との面談は、できるだけ家族同伴で。 - 急な判断はNG
「今すぐ」「この機会だけ」という話は要注意。
金融機関の対応と今後の展望
野村証券は今回の事件を受け、以下の対策を進めています:
- 社員教育の強化
- 顧客訪問時の複数人対応の徹底
- 内部監査の厳格化
「金融機関の対応強化は重要ですが、私たち一人一人の意識も大切です。
『おかしい』と感じたら、すぐに家族や警察に相談することをお勧めします」
(金融犯罪対策アドバイザー)