任天堂が新型ハードの発表を今年3月末までに予定している中、思わぬところから情報が飛び出してきました。
アメリカのテクノロジー見本市CES 2025での周辺機器メーカーの展示と、半導体メーカーからの意外な示唆。
これらの情報から、次世代機について現時点で分かることを詳しく解説していきます。
CESでの展示騒動とは
米国ラスベガスで開催されたCES 2025で、周辺機器メーカーのGenki社が「Nintendo Switch 2の模型」と称する展示を行いました。
これに対して任天堂は「非公式のもので、当社から提供したものではない」とコメント。
この展示を巡って、ネット上でさまざまな憶測が飛び交っています。
【ニュース】任天堂、“Nintendo Switch 2”と称して模型を展示した周辺機器メーカーについて「公式ではない」「実機を提供していない」と明言https://t.co/xHLG88uRMc pic.twitter.com/vzK2YtOSOh
— AUTOMATON(オートマトン) (@AUTOMATONJapan) January 10, 2025
Genki社といえば、これまでNintendo Switch向けに「GENKI Dock」などの周辺機器を開発してきた実績があります。
ただし、これらの製品は任天堂の公式ライセンスを受けていないものでした。
では、なぜGenki社はこのようなリスクのある展示を行ったのでしょうか?
製造パートナーからの意外な示唆
一方で、任天堂の半導体製造パートナーであるMacronix社が、最近の決算報告で興味深い発言をしています。
同社は「顧客が新プラットフォームの発表を予定している」と述べ、さらにSwitchカートリッジの販売減少にも言及しました。
これは単なる偶然でしょうか?
実は、Macronix社は長年任天堂のパートナーとして、ゲーム機用の記憶媒体を製造してきました。
そのため、この発言は業界関係者の間で大きな注目を集めています。
新ハードについて現時点でわかっていること
現時点で公式に確認されているのは以下の3点です:
- 今年3月末までに発表予定
- 現行Switchソフトとの後方互換性あり
- 任天堂の主力商品として位置づけ
古川です。本日の経営方針説明会で、Nintendo Switchの後継機種ではNintendo Switch向けソフトも遊べることを公表しました。また、Nintendo Switch Onlineも後継機種で引き続きご利用いただけるようにします。これらNintendo Switchとの互換性を含む後継機種の詳しい情報は、後日改めてご案内します。
— 任天堂株式会社(企業広報・IR) (@NintendoCoLtd) November 6, 2024
興味深いのは、任天堂が「非公式」という言葉を選んで使用した点です。
過去の事例を見ると、全くの誤報の場合は「事実無根」といった、より強い否定表現を使うことが多かったとされています。
任天堂の情報管理戦略
任天堂の新ハード発表には、これまでも独特のパターンがありました。
例えば、Switchの発表前は「NX」というコードネームで呼ばれ、最後まで詳細な情報は明かされませんでした。
では、なぜ任天堂はここまで情報管理に慎重なのでしょうか?
それは、サプライズという要素を大切にする企業文化に加え、競合他社への情報流出を防ぐ意図もあるとされています。