【現場検証】南砺市で警察官が発砲、「こっちが警察や！」深夜の住宅街で何が起きたのか

深夜の住宅街に響いた2発の銃声。「こっちが警察や！」という叫び声とともに、普段は静かな富山の農村地域で異例の事態が発生しました。

2024年11月7日未明、富山県南砺市で起きた警察官による発砲事案について、皆さんが気になる疑問にお答えしていきます。

富山県南砺市住宅街夜景

事件の概要：富山・南砺市で何が起きたのか

11月7日午前0時20分頃、富山県南砺市高儀の住宅から1本の電話がかかってきました。「息子が妻を殴っている」。この深夜のDV（配偶者からの暴力）通報が、この事件の始まりでした。

現場となったのは、JR城端線の高儀駅から南に400メートルほど離れた住宅街。田んぼに囲まれた、街灯も少ない閑静な場所です。

国道156号と国道471号に挟まれたこのエリアは、普段はとても平和な場所だったと地域の人々は話します。

通報を受けて警察官2人が現場に駆けつけました。しかし、そこで待っていたのは、予想以上に危険な状況でした。

このように、平穏な住宅街で異例の事態が発生したわけですが、では実際に現場では何が起こったのでしょうか？警察官たちはどのような判断を迫られたのでしょうか？

警察官が現場に到着すると、47歳の会社員の男性が奇声を上げながら金属バットを振り上げ、警察官に向かって襲いかかってきたといいます。

警察官は即座に「バットをおろせ」「撃つぞ」と警告しました。しかし、男性は警告を無視して攻撃を続けたため、30代の男性警察官は拳銃を発砲。1発目を撃っても男性が怯む様子がなかったことから、2発目の発砲に踏み切りました。

その結果、男性は右太ももと左腕から出血する重傷を負い、病院に搬送されることになりました。なお、男性の妻は後頭部から出血していましたが、命に別状はないとのことです。

このように、警察官は段階的な対応を行いましたが、なぜ2発の発砲が必要だったのでしょうか？また、この発砲は法的に問題なかったのでしょうか？

警察官が拳銃を使用できる場合は、法律でしっかりと決められています。今回の事案について、警察は「現時点では問題がなかったものと考えている」と説明しています。

重要なポイントは以下の通りです：

このように、警察官の対応には法的な裏付けがあったことがわかりました。では、事件後の対応はどうだったのでしょうか？なぜ容疑者は釈放されることになったのでしょうか？

男性は現行犯逮捕されましたが、その後、治療のために釈放されています。これは重傷を負っていたためで、警察は引き続き、妻への暴行容疑などで捜査を進めているとのことです。

このような対応について、警察は以下のように説明しています：

では、この異例の事態について、地域の人々はどのように受け止めているのでしょうか？

現場近くに住む人々からは、様々な声が聞かれています。ある女性は「娘が銃声を聞いて、最初は何の音かわからなかった」と話し、男性は「普段はとても静かな住宅街なので、こんな事件が起きるとは」と驚きを隠せない様子でした。

特に印象的なのは、「助けてください」「110番してください」という男性の叫び声と、「こっちが警察や！」という警察官とのやり取りを目撃した住民の証言です。

このように、平穏な農村地域で起きた異例の事態は、地域の人々に大きな衝撃を与えています。では、この事件から私たちは何を学ぶことができるのでしょうか？