僕でいいんじゃないかと
—— 、MLBホームランダービーで大谷翔平の捕手を務めた水原一平被告。
あの時、誰が彼の転落を予想できただろうか?
今、被告は26億円規模(東京都心のマンション約10戸分)の銀行詐欺事件の渦中にある。
最新の展開では、量刑言い渡しの延期と野球カードを巡る新たな問題が浮上している。
なぜ2024年1月まで量刑が延期されたのか
水原被告の量刑言い渡しが、まで延期されることが決まった。
これは、今年に予定されていた判決が、2回目の延期となったものだ。
なぜ延期されたのか?理由は被告の体調不良にある。
被告は自身のギャンブル依存症について、心理学者との面談を重ねてきた。
この面談結果は、量刑を決める上で重要な判断材料となる。
しかし、最後の面談予定日に体調を崩してしまい、必要な報告書を期限までに提出できなくなってしまったのだ。
もともとの量刑言い渡しはの予定だった。
これまでに2回の延期があったことになる。
このように、水原被告の量刑判決には慎重な判断が必要とされていることがわかる。
では、この間に新たに明らかになった問題とは何なのだろうか?
大谷翔平が求める4900万円相当の野球カード
量刑延期のニュースと時を同じくして、新たな展開が報じられた。
大谷翔平選手が、約4900万円相当の野球カードの所有権を求めて裁判所に申し立てを行ったのだ。
この野球カードは、水原被告がからの間に、大谷選手の口座から無断で購入したとされるもの。
オークションサイト「eBay」などで、後日転売する目的で購入されたと当局は見ている。
さらに興味深いのは、大谷選手自身がサインしたカードも含まれているという点だ。
これらは、水原被告の所有物に紛れ込んでしまったとされている。
野球カードを巡る問題は、この事件の金銭的な規模を示す一例に過ぎない。
では、事件全体の経緯はどうなっているのだろうか?
事件発覚から現在までの流れ
事件が明るみに出たのは。
水原被告はドジャースの開幕戦直後に突如解雇された。
その後、大谷選手の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が無断送金されていたことが発覚する。
注目すべき点は、水原被告の収入と賭博の損失額の差だ。
時点の年収は約8万5000ドル(約1300万円)。
しかし、翌年末までに100万ドル(約1億5000万円)もの賭博による損失を抱えていたという。
これは平均的な日本人の生涯賃金の約4分の1に相当する金額だ。
現在、水原被告は保釈中で、一時期はUber Eatsの配達員として働いていたことが報じられた。
しかし、係争中を理由に配達は禁止されているという。
ここまで見てきた経緯から、この事件の特異性が見えてくる。
では、通訳として高い評価を得ていた水原被告の素顔とは?
知られざる水原被告の素顔
水原被告は、大谷選手の専属通訳として7年間務めた。
その間、単なる通訳以上の存在として評価されていた。
には、エンゼルスから「MVI」(最優秀通訳)に選出されている。
北海道苫小牧市出身の水原被告は、6歳でアメリカに移住。
父親は和食料理人で、ロサンゼルスで板前として働いていた。
高校時代はサッカー部とバスケットボール部に所属し、サッカーではゴールキーパーを務めていたという。
しかし、経歴については疑問も提起されている。
報道されていたカリフォルニア大学リバーサイド校の卒業について、同校は彼が通っていた記録はない
と回答したという。