- 事件の全容|なぜ京都の大学生が三鷹で事件に?
- 「外で見張り」は本当?現場に残された3つの足跡の謎
- シグナルアプリの実態|16件の類似事件との関連性
- 知っておくべき!最新の犯罪から身を守る方法
- まとめ:新型犯罪の特徴と対策のポイント
逃げている途中で丸刈りにした
これは、三鷹市の住宅で起きた強盗未遂事件で逮捕された大学4年生の驚きの供述です。
一体なぜ、京都の大学生が東京・三鷹市で事件に巻き込まれることになったのでしょうか?
しかも、彼は自分は外で見張りをしていた
と話していますが、現場には3種類の足跡が残されていたといいます。
この事件の背後には、SNSを使った新しい形の犯罪が隠されていました。
事件の全容|なぜ京都の大学生が三鷹で事件に?
事件は未明、東京都三鷹市大沢の住宅で起きました。
京都市に住む大学4年生の佐円昌紀容疑者(23)は、事件の前日に京都から上京。
お金に困っていた佐円容疑者は、SNS「X」で「ホワイト案件」と検索したことから、この事件は始まったといいます。
捜査関係者によると、事件までの流れは以下の通りだったとされています:
- 「X」での検索後、別のアプリに誘導される
- 「Signal」というメッセージが消える特殊なアプリで指示を受ける
- 現場近くの公園で、初めて会う男2人と待ち合わせ
- 三鷹市の住宅に侵入し、70代男性の首を締めて金品を奪おうとする
佐円容疑者はその時点までは運び屋の仕事だと思っていた
と話し、現場で仕事内容が「空き巣」だと分かり、逃げたら殺す
と脅されたと供述しているといいます。
このように、SNSでの単純な検索から、予想もしない重大な事件に発展してしまったのです。
では、佐円容疑者の外で見張りをしていた
という供述は本当だったのでしょうか?
「外で見張り」は本当?現場に残された3つの足跡の謎
佐円容疑者は2人が家の中に入り、自分は外に立っていた
と主張しています。
しかし、警視庁の調べによると、現場には3種類の足跡が残されていたといいます。
警視庁は、少なくとも3人が室内に入ったとみて調べを進めています。
なぜ、このような食い違いが生まれたのでしょうか?
さらに気になるのは、事件後の佐円容疑者の行動です。逃げている途中で丸刈りにした
という供述から、警視庁は容疑者が警察の追跡を逃れようとした可能性があるとみています。
ここで浮かび上がってくるのが、事件を指示した人物の存在です。
佐円容疑者はどのように指示を受けていたのでしょうか?
シグナルアプリの実態|16件の類似事件との関連性
実は、この三鷹市の事件には、最近増えている特殊な犯罪の特徴が複数見られました。
警視庁の合同捜査本部によると、時点で、類似事件は16件に上っているといいます。
これらの事件には、共通する特徴があります:
- Signalという特殊なアプリの使用
- 指示役からの具体的な指示
- アニメやマンガにちなんだアカウント名の使用
特に興味深いのは、指示役のアカウント名です。
「ジョジョ」「SASUKE」「ルキア」「Drヒルルク」「夏目漱石」など、若者に親しみやすい名前が使われているといいます。
こうした新しい形の犯罪から、私たちはどのように身を守ればいいのでしょうか?
知っておくべき!最新の犯罪から身を守る方法
実は、似たような事件で救われた例もあります。
19歳の男性が「怖くなって」警察に相談に訪れ、保護されたケースです。
この男性は「X」から"闇バイト"に応募し、指示を受けて携帯ショップでスマホやSIMカードを契約。
それらを池袋駅近くで見知らぬ男らに渡すよう言われたそうです。
不安を感じた男性は今後が怖くなった
と警察に相談。
その結果、無事に保護されました。
警察庁は次のように呼びかけています:
勇気をもって抜けだし、すぐに警察に相談すれば確実に保護する