米疾病対策センター(CDC)は、マクドナルドの人気メニュー「クォーターパウンダー」による腸管出血性大腸菌O157の食中毒事件について、1名の死亡者と10名の入院患者が確認されたと発表しました。
この記事では、事件の詳細な経緯と、必要な対策についてお伝えします。
【最新情報】マクドナルドO157食中毒事件の概要
に最初の感染例が報告されて以来、までに10州で計49人の感染が確認されています。
CDCの発表によると、感染者の大多数がコロラド州とネブラスカ州に集中していることが判明しています。
被害状況の詳細
- 感染者数:49人(10州)
- 死亡者:1名(コロラド州在住の高齢者)
- 入院患者:10名
- 初発確認:
- 発表日:
この発表を受け、マクドナルドの株価は22日の米国市場で約9%下落する事態となりました。
感染地域と影響を受ける店舗
現在確認されている感染例の多くは、コロラド州とネブラスカ州に集中しています。
CDCの調査によると、感染者全員が発症前にマクドナルドで食事をしており、その大半が「クォーターパウンダー」を喫食していたことが判明しています。
O157感染の症状と危険性
[画像: O157 電子顕微鏡]
腸管出血性大腸菌O157による食中毒の主な症状は以下の通りです:
主な症状
- 激しい腹痛
- 下痢
- 嘔吐
特に注意が必要なのは、高齢者や小児、基礎疾患をお持ちの方です。
これらの方々は重症化するリスクが高いとされています。
マクドナルドの対応と安全対策
マクドナルドは本件について、以下の対応を実施しています:
- 感染報告のあった州の店舗から、クォーターパウンダーに使用されている以下の食材を撤去
- みじん切りタマネギ
- ビーフパティ
- CDCの調査への全面的な協力
CDCは現在、感染源として生のタマネギとビーフパティに注目して調査を進めています。
ただし、具体的な感染源はまだ特定されていません。
消費者が取るべき予防措置
一般的な予防対策
- 生もの、加熱が不十分な食品の摂取を控える
- 手洗いの徹底
- 調理器具の洗浄・消毒
症状が出た場合の対応
- 水分補給を十分に行う
- 早めの医療機関受診を検討する
特に以下の症状が出た場合は、直ちに医療機関を受診することが推奨されます:
- 血便
- 激しい腹痛
- 高熱
- 重度の脱水症状
今後の展開と注意点
現在、CDCとFDAによる詳細な調査が継続されています。
同様の事例として、2015年に米外食チェーンのチポトレで発生した腸管出血性大腸菌による食中毒事件では、売上と企業評価に大きな影響が出ました。
今後注意すべきポイント
- CDCやFDAからの最新情報の確認
- 体調不良時の早めの受診
- 感染予防の基本的な対策の継続