- なぜ今、洗濯用パック型液体洗剤の事故が問題になっているの?
- どんな事故が起きているの?実例から学ぶ危険性
- 事故を防ぐための具体的な対策5つ
- もし事故が起きてしまったら?応急処置と相談先
- 年末の大掃除で見直そう!安全な保管場所
- まとめ
洗濯用パック型液体洗剤による事故が増えています。
毎日の洗濯に欠かせない洗濯用パック型液体洗剤。使いやすくて便利な反面、思わぬ事故が増えているって知っていましたか?
消費者庁からの最新の注意喚起によると、子どもはもちろん、高齢者の事故も後を絶たないそうです。
年末の大掃除シーズンを前に、改めて洗剤の正しい保管方法を確認してみましょう。
なぜ今、洗濯用パック型液体洗剤の事故が問題になっているの?
便利さで人気の洗濯用パック型液体洗剤ですが、見た目がカラフルで、ゼリーやお菓子のように見えることが、実は大きな問題なんです。
特に小さな子どもにとっては、まるでおやつのように見えてしまうことも。
また、水に溶けやすい薄いフィルムで包まれているため、かんだり、強く握ったりすると簡単に破れてしまいます。
中身は濃縮タイプの洗剤なので、誤って飲み込んでしまうと重大な事故につながる可能性があるのです。
このように、便利な反面で危険も潜んでいる洗濯用パック型液体洗剤。では、実際にどんな事故が起きているのでしょうか?
どんな事故が起きているの?実例から学ぶ危険性
消費者庁に報告された事故例を見てみましょう。
子どもの事故例
- 8ヶ月の赤ちゃんが洗剤をかじってしまい、急性呼吸不全で入院
- 3歳の子どもが洗剤を触っていて目に入り、病院での治療が必要に
高齢者の事故例
- 認知症の方が食べ物と間違えて誤飲し、肺炎で入院
- 施設入所中の方が誤って口にして救急搬送
特に注目したいのは、これらの事故の多くが「ちょっとした すき」に起きているということ。
保護者が目を離した短い時間や、普段は安全に保管していても、使用後の片付け忘れなど、日常的な場面で起きています。
ここまで具体的な事故例を見てきましたが、では、どうすれば事故を防げるのでしょうか?
事故を防ぐための具体的な対策5つ
① 手の届かない場所に保管
「背の高い戸棚の上段」や「鍵のかかる収納」に保管しましょう。
洗濯機の上や洗面台の下は、子どもが踏み台を使って届いてしまう可能性があるので避けましょう。
② 使用後はすぐに片付け
「あとで片付けよう」は禁物です。
使用したらその場で元の保管場所に戻す習慣をつけましょう。
③ 濡れた手で触らない
意外と知られていませんが、濡れた手で触るとフィルム同士がくっついて、はがす時に破れやすくなります。
④ 詰め替えパックでの保管は×
必ず専用の密閉容器に入れて保管しましょう。
⑤ 洗濯機に入れっぱなしにしない
次の洗濯のために準備しておく習慣がある方も多いですが、これは危険です。
洗濯をする直前に入れるようにしましょう。
このように具体的な対策を見てきましたが、それでも事故は起こりうるものです。
もしも事故が起きてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
もし事故が起きてしまったら?応急処置と相談先
万が一の事故の際は、あわてず次のように対応しましょう。
誤飲した場合
- むやみに吐かせようとせず、すぐに医療機関を受診
- 受診時は商品のパッケージを持参
目に入った場合
- すぐに流水で15分以上洗い流す
- 違和感が残る場合は医療機関を受診
受診や対応に迷ったら
- 中毒110番
- 子ども医療でんわ相談(#8000)
- かかりつけ医に相談
年末の大掃除で見直そう!安全な保管場所
年末の大掃除は、洗剤の保管方法を見直すチャンスです。
次のポイントをチェックしてみましょう。
- □ 子どもの手の届く場所に置いていないか
- □ 収納場所に鍵はかかるか
- □ 使用後の片付け場所が決まっているか
- □ 家族全員が保管ルールを理解しているか