「親の七光りじゃない、自分の人生を歩みたい」
23歳の若さで海外大学に在学しながら、教育事業を立ち上げる。
そんな挑戦を続ける青年がいます。
俳優・岸谷五朗とミュージシャン・岸谷香の長男である岸谷蘭丸さんが、このたび23年間隠してきた出自を公表。
その理由と、彼が目指す教育の未来とは?
23年間隠してきた理由とは
「僕個人を見てほしかった」
そう語る岸谷蘭丸さんは、これまで「柚木蘭丸」という名前でYouTuberやTikTokerとして活動してきました。
有名人の子どもという肩書きを明かさず、自分の力だけで道を切り開こうとしてきたのです。
なぜ、そこまでして隠す必要があったのでしょうか?
「芸能2世という目で見てほしくなかった」と岸谷さん。
「親が有名とか、親が芸能人とか、そういうことじゃなくて、俺はこう思う・俺はこう感じる・俺はこうだ…ということを、何とか自己表現してやりたいという気持ちがあった」と率直な思いを語っています。
このように、自分の力で実績を作ることにこだわってきた岸谷さん。
では、なぜ今このタイミングでの公表だったのでしょうか?
その答えは、彼の異色の経歴にありました。
独自の教育経験が導いた起業への道
早稲田実業中等部に入学するも、従来の教育の枠にとらわれない岸谷さんは、新たな挑戦を決意します。
アメリカの高校への転入を選択し、そこで驚くべき成果を上げました。
なんと、優秀な成績を収めて飛び級で卒業。
その後、イタリアの名門ボッコーニ大学やイギリスのUCLなど、世界的な名門大学に次々と合格します。
現在はイタリアの大学3年生として学びながら、自身の経験を活かした教育事業を立ち上げています。
このような独自の道を選んだ背景には、グローバルな視点で教育を見つめ直したいという思いがあったようです。
ここまでの経験は、彼に新たな可能性を見せることになります。
では、その経験をどのように活かしているのでしょうか?
世界と日本を行き来する新しい働き方
岸谷さんは現在、年の3分の1をイタリアで、残りの3分の2を日本で過ごしています。
この独特な生活スタイルを活かし、双方の視点から教育について発信を続けています。
SNSでは教育や多様性、さらには皇室問題まで、幅広いテーマについて意見を発信。
若者らしい視点と、海外で培った広い視野を組み合わせた発信が注目を集めています。
そして今、彼はその経験を次世代に伝えようとしています。
具体的にどんな取り組みを始めているのでしょうか?
これからの教育を変える新プロジェクト
岸谷さんは、海外大学受験のためのエッセイ指導や英語教育を行う「MMBH」という会社を設立。
さらに、海外大学の情報や現地で学ぶ日本人学生の体験談を集めた情報サイト「留パス」も立ち上げました。
「社会のため、人のためになるサービスだと思ってやっています」と語る岸谷さん。
自身の経験を活かし、より多くの若者に世界への扉を開こうとしています。