「この薬、日本で大人気なんでしょ?」
最近、韓国の友人からこんな質問をされた人が増えているようです。
話題になっているのは「かんせ」という謎の薬。
SNSで韓国人インフルエンサーが「日本の大人気商品」として紹介する動画が拡散され、多くの人が「こんな薬、見たことない」と困惑しています。
「謎の薬かんせ」とは何か?
、SNSで突如話題になったのが「かんせ 上」「かんせ 下」という2種類の薬です。
動画では、スギ薬局の店頭で9,999円で販売されているとされ、渋谷のスクランブル交差点の大型ビジョンにも広告が流れているという内容が紹介されていました。
しかし、この商品について重大な問題が指摘されています。
なぜスギ薬局での購入動画が拡散されているのか
問題の動画では、韓国人とみられるインフルエンサーが、スギ薬局の店内で「かんせ」を購入するシーンが映し出されています。
しかし、スギ薬局の広報担当者は以下のように明確に否定しています。
「こちらの商品に関しては、当社で取り扱ったこともなく、商品登録もありません。詳細については調査中ですが、厳正に対処していく所存です」
では、なぜこのような動画が作られ、拡散されているのでしょうか?
「かんせ」の不自然な点を徹底検証
この商品には、いくつもの不自然な点が指摘されています。
1. 商品名の不自然さ
「Kanse-tsu」というローマ字表記に対して、「かんせ」と途中で切れている点が不自然です。
日本の医薬品であれば、「関節」を意味する言葉を使用する場合、一般的に漢字表記や「カンセツ」というカタカナ表記が使用されます。
2. 価格表示の異常性
9,999円という価格設定も不自然です。
日本の一般的な市販薬の価格帯から大きく外れています。
3. 販売場所の矛盾
動画では胃薬の棚に陳列されているにもかかわらず、商品は関節用の薬として宣伝されています。
これは日本の薬局での一般的な商品陳列方法とは明らかに異なります。
フェイク広告の手口と見破り方
このような広告が作られる背景には、日本の医薬品に対する海外での高い信頼があります。
実際、日本の市販薬は品質の高さで知られ、アジア諸国で人気を集めています。
しかし、この信頼を悪用する事例が増えているとされています。
以下のような点に注意が必要です:
- 日本語の不自然な使用
- 実在する店舗での虚偽の陳列シーン
- 不自然な価格設定
- 商品の配置場所と効能の矛盾
消費者が気をつけるべきポイント
このような事例から身を守るために、以下の点に注意しましょう:
- 見たことのない商品は、公式販売チャネルを確認する
- 不自然な価格設定や宣伝文句に注意を払う
- 商品の効能と販売場所の整合性を確認する
特に医薬品の場合、健康に直接影響を与える可能性があるため、より慎重な確認が必要です。