- 【事案の概要】何が起きたの?家族への影響は?
- 【制度解説】放課後等デイサービスの仕組みってどうなってるの?
- 【安心ポイント】信頼できる事業所の見分け方
- 【具体的対策】いま利用している家族が確認すべきこと
- 【今後の展望】再発防止に向けた取り組み
放課後等デイサービスって、本当に信頼できるの?
金沢市で起きた給付金不正受給の事案をきっかけに、多くの保護者からこんな不安の声が寄せられています。
でも、ご安心ください。
この記事では、今回の事案の詳細から、サービスを利用する際の確認ポイント、そして信頼できる事業所の選び方まで、保護者の皆さまの不安に寄り添いながら、わかりやすくお伝えしていきます。
【事案の概要】何が起きたの?家族への影響は?
金沢市の障害児通所事業所「金沢ゆとり学園」で、約1,066万円の給付金不正受給が明らかになりました。
え?そんなに大きな金額なの?
実は、この金額は金沢市が指定権限を持った年度以降で最大規模なんです。
具体的には、からまでの約2年間、一部の児童について、実際には送迎サービスだけを行っていたのに、事業所内でのサービス提供があったように偽って申請していたことがわかりました。
じゃあ、うちの子が通っている施設は大丈夫?
現在サービスを利用している方々にとって、一番気になるのはこの点だと思います。
まず、現在の利用者については、これまで通りサービスを継続して受けることができます。
新規の受け入れは6ヶ月間停止されますが、既存の利用者への影響は最小限に抑えられる形となっています。
このように、今回の事案は確かに大きな問題でしたが、すでに利用されている方々への直接的な影響は限定的とされています。
では、こういった事案を防ぐために、私たちはどんなことを知っておく必要があるのでしょうか?
【制度解説】放課後等デイサービスの仕組みってどうなってるの?
放課後等デイサービスは、学校が終わった後や長期休暇中に、障害のあるお子さんが生活能力の向上のために必要な訓練を受けたり、社会との交流を深めたりする場所です。
でも、どうやって運営されているの?
このサービスは、国や自治体からの給付金で運営されています。
簡単に言うと、お子さんが受けたサービスの料金を、事業所が市町村に請求する仕組みになっているんです。
今回の事案で問題となったのは、実際には送迎だけを行っていたのに、事業所内でのサービス提供があったように偽って請求していた点です。
これは私たちの税金を使った給付金の不正受給にあたります。
じゃあ、どうやって不正が見つかったの?
市の定期的な運営指導(3年に1回)の際に、職員の出退勤記録とサービス提供の記録が合わないことが発見されたそうです。
このように、定期的なチェックの仕組みがあることも、覚えておいてほしいポイントです。
では、私たち利用者は、どうやって信頼できる事業所を見分ければいいのでしょうか?
【安心ポイント】信頼できる事業所の見分け方
信頼できる事業所を見分けるポイントは、大きく3つあります。
- 情報公開の姿勢
- サービスの内容や料金が明確に説明されている
- 職員の資格や経験が確認できる
- 見学や体験利用が可能
- 記録の確実性
- 毎日の活動記録がしっかりしている
- 連絡帳などでの情報共有が丁寧
- 支援計画が定期的に見直されている
- コミュニケーションの質
- 質問や相談にきちんと答えてくれる
- 保護者会や交流会が定期的に開催されている
- 緊急時の連絡体制が整っている
具体的に、何を確認すればいいの?
【具体的対策】いま利用している家族が確認すべきこと
現在サービスを利用している方々が確認すべきポイントをご紹介します。
- サービス提供記録の確認
- お子さんが実際に受けたサービスの内容
- サービスを提供した職員の記録
- 実施時間の正確な記録
- 支援計画との整合性
- 計画された支援内容が実際に行われているか
- 目標に向かって進展があるか
- 定期的な見直しが行われているか
このように、書面での確認と実際のサービス内容の照合が大切です。
不明な点があれば、遠慮なく事業所に確認することをお勧めします。
【今後の展望】再発防止に向けた取り組み
今回の事案を受けて、金沢市では監査体制の強化が進められています。
また、事業所側でも、以下のような改善策が実施されるとされています:
- 職員研修の強化
- 記録システムの改善
- 第三者による定期的なチェック
これからは、もっと安心してサービスを利用できるの?
はい。
今回の事案をきっかけに、チェック体制が強化され、より透明性の高いサービス提供が期待できます。