兵庫県知事選2024の真相｜なぜSNSで18万フォロワー？失職から復活までを詳細解説

兵庫県知事選開票速報

兵庫県で異例の出直し選挙が行われ、わずか2ヶ月前に失職した斎藤元彦氏（47歳）が再び知事に選ばれました。

政党の支援なし、SNSを中心とした選挙戦で、なぜ彼は有権者の支持を集めることができたのでしょうか？

パワハラ疑惑から失職、そして再選までの道のりを、誰にでもわかるように解説します。

1. 兵庫県知事選2024の結果｜7人による激戦の結末

2024年11月17日に行われた兵庫県知事選。過去最多となる7人の候補者による選挙戦の結果、前知事の斎藤元彦氏が再選を果たしました。

注目すべきは、今回の投票率。期日前投票で94万4541人が投票を済ませ、前回2021年の知事選に比べて34万人も増加。最終的な投票率は31.17%と、前回より約7ポイント上回りました。

特に、若い世代の投票参加が目立ったと言われています。

では、なぜこれほど多くの人が投票に参加したのでしょうか？

その背景には、SNSを活用した新しい選挙戦があったようです。

斎藤氏の再選には、主に3つの要因があったと考えられています：

①SNSの効果的な活用: 選挙期間中、斎藤氏のX（旧Twitter）のフォロワー数は約2ヶ月で5倍以上に増加し、18万人を超えました。従来の選挙では見られなかった、SNSを通じた直接的なコミュニケーションが支持を広げたと言われています。
②若者支援策の継続: 1期目から力を入れてきた若者支援策の継続を明確に打ち出し、具体的な成果と今後の計画を示しました。
③「兵庫の躍動を止めない！」という明確なメッセージ: 複雑な政策を難しい言葉で説明するのではなく、シンプルで分かりやすいメッセージを発信し続けました。

このように、SNSを中心とした新しい選挙戦略が功を奏したわけですが、そもそもなぜ失職することになったのでしょうか？

今年3月、斎藤氏を巡るパワハラ疑惑を含む告発文書が問題となりました。県庁職員からの告発文書への対応が不適切だったとして、9月には県議会で全会一致の不信任決議が可決。これにより、斎藤氏は知事の職を失うことになりました。

特に注目すべきは、県議会全会一致という異例の事態。与野党を問わず、斎藤氏への不信感が広がっていたことを示しています。

では、こうした県議会との深刻な対立がある中で、なぜSNSを通じた支持が広がったのでしょうか？

従来の選挙では、政党や地域の支援者組織が重要な役割を果たしてきました。しかし今回、斎藤氏は政党の支援なしで選挙戦を戦い抜きました。

代わりに注目したのがSNS。特にX（旧Twitter）では、県政の課題や自身の考えを直接発信し続けました。結果として、2ヶ月という短期間で18万人以上のフォロワーを獲得。これは、兵庫県の有権者の約4%に相当します。

再選を果たした斎藤氏ですが、今後の県政運営には大きな課題が残されています。

最大の課題は、県議会や県職員との信頼関係の再構築です。不信任決議を可決した県議会との関係修復なしには、スムーズな県政運営は困難と言われています。

また、SNSでの発信力を持つ一方で、従来型のコミュニケーションや組織運営についても、バランスの取れた対応が求められるでしょう。