- なぜ星野源は紅白の曲目を変更することになったのか
- 『地獄でなぜ悪い』はどんな曲?星野源の闘病体験との関係
- ファンの反応と様々な意見 - SNSでの議論から見えてくるもの
- 「作品」と「作者」を分けて考えることの難しさ
- 結びに
、NHKは『第75回紅白歌合戦』で星野源が歌う曲を『ばらばら』に変更すると発表しました。
わずか3日前に発表された『地獄でなぜ悪い』からの変更に、ファンからは様々な声が上がっています。
この記事では、変更の経緯と背景、そしてファンの反応までを詳しく見ていきましょう。
なぜ星野源は紅白の曲目を変更することになったのか
もともとNHKは、星野源が『地獄でなぜ悪い』を歌うと発表していました。
この曲は2013年にリリースされた星野源の6枚目のシングルで、同名の映画の主題歌として知られています。
しかし、この映画の監督を巡る問題が浮上したことで、選曲を見直す必要性が出てきました。アーティスト側と協議を行い、曲を変更することを決定した
とNHKは説明しています。
星野源側も公式サイトでコメントを発表し、二次加害にあたる可能性があるという指摘について、完全に否定することはできません
と、変更の理由を説明しました。
『地獄でなぜ悪い』はどんな曲?星野源の闘病体験との関係
実は『地獄でなぜ悪い』には、星野源自身の壮絶な経験が込められています。
2012年、彼はくも膜下出血で倒れ、活動を休止することになりました。
この闘病期間中に、病院のベッドで作詞されたのが『地獄でなぜ悪い』だったのです。
星野源の公式サイトによると、この曲は個人的な経験・想いをもとに
作られたとのこと。
まさに人生の危機を乗り越えようとしていた時期に生まれた楽曲だったのです。
ファンの反応と様々な意見 - SNSでの議論から見えてくるもの
SNSでは「星野源さん」という言葉がトレンド入りするほど、多くの反応が寄せられています。
「めちゃくちゃ楽しみにしてたのに…」
「星野源さんの『地獄でなぜ悪い』めちゃ好きやったから曲変わるの悲しい」
「この一連の件に関して1番傷つけられたの星野源だろ」
「とんだとばっちりじゃん。くも膜下出血のときの自らの経験を元にした曲でしょ?」
一方で、変更の決断までが早いのは星野源凄いって思った
という、アーティストとしての決断を評価する声も。
このように、ファンの間でも様々な意見が交わされています。
「作品」と「作者」を分けて考えることの難しさ
この一連の出来事は、「作品」と「作者」の関係について、改めて考えるきっかけを私たちに与えてくれました。
作品には作者の想いや経験が込められています。
しかし同時に、一度世に出た作品は、聴く人それぞれの経験や思いと結びついて、新しい意味を持つようになります。
星野源は自身のコメントで「あらゆる性加害行為を容認しません」という明確な立場を示しながら、この難しい判断を下しました。
この決断には、作品への深い愛着と、社会的な責任の両方への真摯な姿勢が表れているように見えます。