いよいよ明日、香港の名物重賞レース「香港カップ」が開催されます。
今年は特別な一戦になりそうです。なぜなら、地元の至宝ロマンチックウォリアーが、誰も達成したことのない3連覇に挑むから。
そして、立ちはだかるのは、天皇賞・秋で復活の狼煙を上げた日本ダービー馬タスティエーラ。
この記事では、歴史的な一戦となる可能性を秘めた香港カップの見どころを、わかりやすく解説していきます。
香港カップ2024の見どころ
香港カップは、毎年12月に香港のシャティン競馬場で行われる、距離2000メートルの国際重賞レース。
世界中から強豪が集まるこのレースで、地元馬ロマンチックウォリアーが前人未到の3連覇に挑みます。
史上初の3連覇に挑む!ロマンチックウォリアーの強さとは
地元・香港の絶対的王者、それがロマンチックウォリアーです。
2021年から2年連続で香港最優秀中距離馬に選ばれ、さらに2023年には香港の重賞3勝に加えて、オーストラリアのコックスプレートや日本の安田記念まで制覇。まさに世界が認める実力馬です。
特に印象的なのが、2023年10月以降の6連勝。距離が変わっても、場所が変わっても、常に安定した強さを見せています。
では、なぜそこまで強いのか?
それは「どんな展開でも対応できる」という、稀有な能力を持っているから。前に行っても、後ろから追い込んでも、常に安定したパフォーマンスを見せられる、それがロマンチックウォリアーの最大の武器なのです。
このように、ロマンチックウォリアーは万能選手として、世界の舞台で輝きを放っています。
では次に、この絶対王者に挑む日本の刺客を見ていきましょう。
果たして、日本ダービー馬は香港の王者を倒せるのでしょうか?
復活の狼煙!日本ダービー馬タスティエーラの現在地
昨年の日本ダービー馬タスティエーラが、ついに本来の力を取り戻したと言われています。
今年の前半は調子を落としていましたが、10月の天皇賞・秋で2着に入り、完全復活を印象付けました。
実は、タスティエーラには香港での活躍を予感させる要素があります。
その秘密は血統にあります。お父さんのサトノクラウンは、2016年に香港ヴァーズを勝っている香港巧者。しかも、調教師の堀宣行先生は、香港の重賞を5勝という実績を持つベテラン。つまり、香港での勝利に必要な要素が、血統面でも環境面でも整っているんです。
このように、タスティエーラは絶好のタイミングで復活を遂げ、香港制覇への態勢を整えています。
続いては、もう一つの伏兵について見ていきましょう。
サッカーファンなら誰もが知る伝説の人物が送り出す馬とは?
穴馬の本命?あの名将が送り出すスピリットダンサー
実は今回の香港カップには、競馬界を超えた話題の馬が参戦します。
それが、イギリスから参戦するスピリットダンサー。
この馬の生産者兼共同馬主は、マンチェスターユナイテッドで輝かしい実績を残した伝説の監督、サー・アレックス・ファーガソン氏なんです。
直近のバーレーンでのレースでは見事な勝利を収め、最後の100メートルで見せた伸びは絶品だったと言われています。
しかも、馬の持ち前の性格も良く、海外遠征でも常に安定したパフォーマンスを見せているそうです。
このように、スピリットダンサーは万全の態勢で今回の一戦に臨みます。
では、この激戦を制するのは誰なのか?その鍵を握るレース展開を見ていきましょう。
勝負の分かれ目はここ!レース展開を徹底予想
今回の香港カップは、道中のペースは平均か、やや遅めになる可能性が高いと予想されています。
その理由は、前に行きたい馬が少ないから。
これは、好位につけやすいロマンチックウォリアーには有利な展開と言えそうです。
一方で、タスティエーラは後方からの競馬になると予想されていますが、天皇賞・秋では後方から鋭い脚を使って2着に入っており、展開への不安は少なそうです。
このように、主役となる2頭にとって、大きな不安要素のない展開が予想されています。