- 指名手配犯の現状〜なぜ2年以上も逃げ続けられるのか
- 身近にいるかもしれない?指名手配犯の潜伏方法
- 目撃情報が急増中!市民の協力で変わる捜査の形
- 指名手配犯を見かけたらどうする?専門家が教える正しい対応
- まとめ:安全な社会のために、私たちにできること
その人、私たちの隣に住んでいるかもしれません
県警の刑事が、真剣な表情でそう語ります。
現在、全国でおよそ590人の指名手配犯が逃走中です。
その中には、2年以上も姿を見せない人もいます。
なぜ、これほど多くの指名手配犯が見つからないのでしょうか?
今回は、警察の捜査強化の取り組みと、私たち市民にできることについて、わかりやすく解説していきます。
指名手配犯の現状〜なぜ2年以上も逃げ続けられるのか
から、全国で指名手配犯捜査強化月間が始まりました。
各都道府県の警察が、逃走中の容疑者の捜査を特に強化する期間です。
その背景には、長期化する逃亡事案の存在があります。
たとえば、大分県別府市で起きたひき逃げ事件。
容疑者の八田與一さんは、の事件発生から2年4ヶ月以上も逃げ続けています。
情報提供は増え続け、末時点で7900件を超えました。
報奨金も警察からの300万円と民間からの500万円を合わせて800万円が用意されています。
それでも、なかなか決定的な証拠には結びついていないようです。
このように、指名手配犯の逃亡が長期化するケースが増えています。
では、彼らはどのように姿を隠しているのでしょうか?
身近にいるかもしれない?指名手配犯の潜伏方法
「意外かもしれませんが、多くの指名手配犯は普通の生活を送っています」
警察関係者によると、指名手配犯の多くは、一般の人々の中に紛れ込んで生活しているといいます。
例えば、に英国人女性を殺害した事件の容疑者は、逮捕されるまでの2年7ヶ月の間、建設現場で働いたり、無人島で生活したりしていました。
顔の整形手術まで受けていたことがわかっています。
千葉県警の発表によると、今年に入って逮捕された指名手配犯の中には、普通のアパートで暮らしていた人もいたそうです。
そう考えると、私たちの身近にも指名手配犯がいる可能性は否定できません。
では、もし目撃したと思ったら、どうすればいいのでしょうか?
目撃情報が急増中!市民の協力で変わる捜査の形
実は、市民からの情報提供が捜査の大きな力になっています。
千葉県警の例を見てみましょう。
昨年の捜査強化月間では、準備期間を含めて8人もの指名手配犯が逮捕されました。
その多くは、市民からの情報提供がきっかけだったと言われています。
最近では、SNSの普及で情報の広がり方も変化しています。
たとえば、八田容疑者の場合、名古屋市の飲食店に現れた不審者の映像がSNSで拡散され、新たな目撃情報につながりました。
しかし、ここで注意が必要です。
次のセクションでは、実際に目撃した場合の正しい対応方法を見ていきましょう。
指名手配犯を見かけたらどうする?専門家が教える正しい対応
「まずは、決して自分で捕まえようとしないでください」
元警察官で「リーゼント刑事」の愛称で知られる秋山博康さんは、SNSでこう呼びかけています。
高額な報奨金に魅力を感じる人もいるかもしれませんが、大変危険な行為です。
正しい対応は、次の3ステップです:
- その場から離れ、安全な場所に移動する
- すぐに警察(110番)に通報する
- 目撃した時刻、場所、容疑者の様子をメモしておく
ささいな情報でも構いません
と警察は言います。
実際、これまでの逮捕事例の多くは、市民からの小さな気づきから始まっているそうです。