「コンパクトなのに3列シート」「街中でも取り回しやすい」
そんな魅力で人気の新型フリードが、2024-2025年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
ホンダ車としては実に14年ぶり。さらにミニバンとしては44年の歴史を持つ日本カー・オブ・ザ・イヤーで史上初の快挙です。
なぜフリードは「今年のクルマ」に選ばれたのでしょうか?細かい技術的な話は抜きにして、実際に使う人の目線で見ていきましょう。
1. 新型フリードの受賞の概要
、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は、2024-2025年を代表するクルマとしてホンダ・フリードを選びました。
この賞は、2023年11月から2024年10月までの間に発売された新車の中から、最も優れた1台を選ぶものです。今回は10台の最終候補の中から、フリードが選ばれました。
ホンダの車が選ばれるのは、2010年のスポーツカー「CR-Z」以来、実に14年ぶり。しかも、スライドドア付きのミニバンとしては、1980年の賞の創設以来、初めての受賞となりました。
このように、フリードの受賞は歴史的な快挙だったことがわかります。では、なぜフリードはこれほど高く評価されたのでしょうか?
2. なぜフリードが選ばれたのか
選考委員会は、フリードの3つの特徴を特に高く評価しました。
1つ目は、「使いやすいサイズ感」です。
フリードは軽自動車よりも少し大きい「5ナンバー」というサイズながら、3列シートを搭載。街中での取り回しやすさと、大人数での乗り降りのしやすさを両立しています。
2つ目は、「走る楽しさ」です。
ミニバンは「家族を運ぶ実用車」というイメージが強いですが、フリードは運転する人も楽しめる走りを実現。特に新しく採用された「e:HEV」と呼ばれるハイブリッドシステムにより、スムーズで気持ちの良い走りを実現しています。
3つ目は、「無駄のない設計思想」です。
ホンダが大切にしている「人を最大限に考え、機械は最小限に」という考え方(M・M思想)を現代的に表現しているという点も、高く評価されました。
3. 新型フリードの具体的な特徴
フリードは2008年の初代から、使いやすさを追求してきました。今回の新型(3代目)では、その伝統を守りながら、新しい価値も加えています。
特徴その1:コンパクトでも広々
- 全長は4.4m程度で、一般的な駐車場にもラクラク駐車
- それでも大人7人が乗れる3列シートを装備
- 両側スライドドアで乗り降りがラクラク
特徴その2:新しい走り
- 新採用のハイブリッドシステム(e:HEV)で燃費も運転感覚も向上
- 街中でも高速道路でも気持ちよく走れる
- 運転支援システム「ホンダ センシング」で安全性も向上
このように、フリードは日常の使いやすさを徹底的に追求しています。では、他の受賞車と比べるとどうなのでしょうか?
4. 他の受賞車両との比較
今回の日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、フリード以外にも注目の受賞車がありました。
インポート・カー・オブ・ザ・イヤーには、MINIクーパーが選ばれました。
EVモデルとガソリンモデルの両方を用意し、最新の安全装備と遊び心あふれるデザインが評価されています。
デザイン賞は三菱のトライトンが受賞。
たくましさの中にも洗練された美しさを持つデザインが、2年連続でのデザイン賞受賞につながりました。
テクノロジー賞はホンダCR-V e:FCEVが受賞。
水素で走る燃料電池車の技術を誰もが使いやすい形に進化させた点が評価されました。