あなたは「○○新聞」や「△△ニュース」という名前のニュースサイトを見かけたことはありませんか?
最近、大手メディアの名前をそっくりまねた偽物のニュースサイトが次々と見つかっています。
しかも、その数なんと20サイト以上。
さらに驚くことに、これは日本だけの問題ではないんです。
なぜ今、偽ニュースサイトが問題になっているの?
世界30か国で123もの偽ニュースサイトが見つかっています。
そのうち日本では15サイトが確認され、これは韓国に次いで2番目に多い数字なんです。
特に気をつけたいのは、これらのサイトが本物そっくりだということ。
有名な新聞社やテレビ局の名前を使い、実際のニュース記事をそのまま掲載していることも。
では、なぜこんなに多くの偽サイトが作られているのでしょうか?
偽ニュースサイトの特徴と見分け方
専門家の調査によると、以下の5つのポイントで怪しいサイトを見分けることができます:
- URLをよく確認する
本物のニュースサイトとは微妙に違うURLを使っていることが多いです。
例えば、本来の「news」が「newz」になっているなど、細かな違いに注意が必要です。 - 問い合わせ先をチェック
偽サイトの多くは、存在しない電話番号やメールアドレスを掲載していることが分かっています。 - 記事の特徴を見る
- 日本語と英語が不自然に混ざっている
- スポーツの記事で「体育」という言葉を使うなど、中国語っぽい表現がある
- 1日に数百本もの記事が更新される
- 広告の有無と種類
今回見つかった偽サイトの多くには広告がないか、暗号資産(仮想通貨)の広告が目立つという特徴がありました。 - サイトの作り
同じような形式で作られており、ソースコード(サイトの設計図)に中国語が使われているケースが確認されています。
ここまで見てきた特徴は、実は氷山の一角かもしれません。
では次に、これらの偽サイトが私たちの生活にどんな影響を与える可能性があるのか、具体的に見ていきましょう。
偽ニュースサイトはなぜ危険?
セキュリティの専門家によると、以下の3つの大きな危険があると指摘されています:
- 情報操作のリスク
横須賀に停泊していたアメリカの軍艦で放射性物質が漏れる事故があった
といった、事実ではない情報が流される可能性があります。 - 個人情報の流出
リンクをクリックすることで、知らないうちに不正なサイトに誘導される危険性があります。 - 金銭的な被害
投資や暗号資産に関する誤った情報によって、経済的な損失を被る可能性があります。
これらの危険から身を守るために、私たちに何ができるのでしょうか?
具体的な対策:私たちにできること
以下の3つの習慣を心がけることで、多くのリスクを避けることができます:
- 情報の出所を確認する
- 公式サイトのURLを事前に確認しておく
- 不審なURLは避ける
- SNSでシェアする前に必ず情報源を確認する
- 複数の情報源で確認
- 大手メディアの公式サイトで関連ニュースを探す
- 政府機関や専門機関の発表と照らし合わせる
- 一つの情報源だけを信じない
- 不審な点があれば共有しない
- 明らかに不自然な日本語は要注意
- 存在しない問い合わせ先が記載されている場合は警戒
- 迷った場合は、周りの人に相談する