映画ドラえもん45周年記念作品にあいみょんが主題歌提供｜のび太の眼鏡の跡から生まれた感動の物語

ドラえもんの大ファンとして知られるシンガーソングライター・あいみょんが、映画ドラえもんシリーズ45周年記念作品「のび太の絵世界物語」の主題歌を担当することが発表されました。

3月7日の公開を控える本作で、あいみょんはどんな想いを込めて楽曲を作り上げたのでしょうか？

ファンの一人として温めてきた夢が、ついに実現する瞬間の舞台裏をご紹介します。

映画ドラえもんのび太の絵世界物語ポスタービジュアル

映画「のび太の絵世界物語」とは？

映画ドラえもんシリーズ45周年を記念する本作は、中世ヨーロッパの世界を舞台にした冒険物語です。

ドラえもんたちが"絵の世界"に飛び込み、幻の宝石を巡って強大な敵に立ち向かう、新しい試みに満ちた作品となっています。

実は、あいみょんは以前から熱心なドラえもんファンとして知られていました。

12月8日に行われた自身のライブツアー「AIMYON TOUR 2024－25 "ドルフィン・アパート"」広島公演で、主題歌担当を発表した際には、思わず涙を流すほどの感動を見せたといいます。

「ついに来た！夢が叶う！」

あいみょんはこの気持ちを隠すことなく、率直に喜びを表現しました。

長年のファンだからこそ実感できる特別な想いが、ここにはあったのでしょう。

ここまで見てきたように、あいみょんにとってドラえもんは特別な存在です。

では、その想いはどのように楽曲に反映されているのでしょうか？

主題歌「スケッチ」には、ドラえもんファンならではの繊細な視点が散りばめられています。

特に印象的なのは、楽曲制作のきっかけとなったある場面です。

寝る前、眼鏡を外したのび太くんの顔に残っている眼鏡の跡という何気ない日常の一コマから着想を得たと語っています。

この細やかな観察眼こそ、長年のファンならではのものではないでしょうか。

このように、ファンの視点と音楽家としての感性が見事に調和した楽曲が生まれました。

そして、この楽曲誕生の裏には、もうひとつの心温まるエピソードが隠されているのです。

あいみょんと水田わさびの交流は、実はメジャーデビュー前から始まっていたそうです。

主題歌担当が決まった際、真っ先に報告したかったのが水田だったと語るあいみょん。

「『夢がようやく叶ったね』と言ってもらい、泣きながら抱き合いました」

この言葉からも、二人の絆の深さが伝わってきます。

音楽家とアニメ声優という異なる分野で活躍する二人ですが、ドラえもんへの愛情という点で深くつながっていたのですね。

では、そんな二人が関わる45周年記念作品には、どんな見どころがあるのでしょうか？

本作の特徴は、中世ヨーロッパという時代設定と、"絵の世界"という独創的な設定の組み合わせにあります。

これまでの映画シリーズでも様々な世界観が描かれてきましたが、今回は美術や芸術という新しい切り口から物語が展開されます。

あいみょんが作り上げた主題歌「スケッチ」も、この作品のテーマである"絵"を意識して制作されています。

「のび太の後悔や失敗、嬉しいも楽しいも、いつも一緒に経験してきた2人の間にある確かな友情を描こうと思いました」

というコメントからも、作品への深い理解が感じられます。