「毎月100万円の契約結婚」「77歳資産家の不審死」「28歳元妻への無期懲役求刑」――。
和歌山県で起きた"紀州のドン・ファン"こと野崎幸助さん(当時77歳)の死亡事件で、元妻の須藤早貴被告(28)に対する裁判が大詰めを迎えています。
、検察は「遺産目的の計画的な殺人」として無期懲役を求刑。一方の弁護側は「証拠不十分」と無罪を主張しています。
この記事では、事件の真相から裁判の最新情報まで、誰でもわかるようにまとめていきます。
紀州のドン・ファン事件の基本情報まとめ
、和歌山県田辺市で起きたこの事件。当時77歳だった資産家の野崎幸助さんが、自宅で亡くなっているのが見つかりました。
死因は覚醒剤の過剰摂取。この事件で逮捕・起訴されたのが、野崎さんの元妻である須藤早貴被告(28)でした。
事件発生から現在までの経緯
- 2018年5月:野崎さんが自宅で死亡
- その後の捜査で、致死量を超える覚醒剤が検出
- 2024年9月:裁判員裁判開始
- 2024年11月:検察側が無期懲役を求刑
このように基本的な流れを見てきましたが、なぜこの事件がここまで注目されているのでしょうか?
次は、その背景に迫っていきましょう。
なぜ「ドン・ファン」と呼ばれていたのか
野崎さんが「紀州のドン・ファン」と呼ばれるようになったのは、その特異な結婚歴がきっかけと言われています。
結婚は生涯で数回。最後の結婚となった須藤被告とは、毎月100万円を支給する「契約結婚」だったことが裁判で明らかになりました。
この契約結婚の存在は、今回の裁判でも重要な論点となっています。では、なぜそれが重要なのでしょうか?
裁判で明らかになった驚きの事実
契約結婚の真相
裁判では、以下のような事実が明らかになりました:
- 毎月100万円の支給が約束されていた
- 結婚時、特殊な条件が設定されていた
- 被告は「遺産目当て」を隠していなかった
検察が示した証拠
検察側は、以下の証拠を提示しています:
- 被告のスマートフォンでの検索履歴
(「覚醒剤 過剰摂取」「覚醒剤 死亡」) - 事件当時、2人きりだった状況
- 28人の証言
ここまで見てきた事実は、次の重要な疑問につながります。なぜ検察は無期懲役という重い刑を求めたのでしょうか?
無期懲役求刑の理由と今後の展開
検察側は、以下の点を重視したと考えられます:
- 計画性が認められること
- 遺産目的という動機の重大性
- 被害者の生命と財産が奪われた結果
特に注目すべきは、近年の類似事件の求刑(20~30年)と比べても、今回の無期懲役求刑は異例の重さだという点です。
今後のスケジュール
判決はに予定されています。
この裁判の判決で注目すべきポイントは:
- 証拠の評価(状況証拠中心の立証で有罪となるか)
- 動機の評価(遺産目的をどう判断するか)
- 量刑判断(無期懲役が妥当か)