- 事件から2年半、いまだ逃走を続ける八田與一容疑者
- 別府ひき逃げ事件の全容｜事件現場で何が起きたのか
- なぜ道路交通法違反で初の重要指名手配に？
- 最新の捜査状況｜情報提供7900件の内訳と新たな動き
- 報奨金800万円の内訳と情報提供方法
「一刻も早く八田與一を捕まえるために」
、大分県内21か所で配布された八田與一容疑者の手配チラシ。
時速100キロの車で大学生2人を襲い、1人の命を奪ったあの事件から2年半が経ちました。
容疑者の姿を防犯カメラが捉えたのを最後に、その足取りは途絶えました。
なぜ、これほどの大規模捜査でも逮捕できないのか？いったい、どこに潜伏しているのか？
最新の捜査状況と、私たちにもできる協力方法を詳しく解説します。
事件から2年半、いまだ逃走を続ける八田與一容疑者
、大分県別府市の交差点で起きた悲劇。赤信号で停車中の2台のバイクに、軽自動車が突っ込みました。
運転していたのは八田與一容疑者（28歳）。
事故後、容疑者は被害者を助けることなく、現場から逃走しました。
この事件で1名の大学生が亡くなり、もう1名が重傷を負いました。
事件発生から2年半が経過した今でも、容疑者の行方は分かっていません。
このように、重大な人命が失われた事件の容疑者が依然として逃走中です。
では、なぜこの事件が特別な捜査対象となったのでしょうか？
その背景には、衝撃的な事実が隠されていました。
別府ひき逃げ事件の全容｜事件現場で何が起きたのか
事件当日、被害に遭った大学生と八田容疑者は、事故現場から約370m離れた商業施設の駐車場で些細なトラブルがあったとされています。
目撃者の証言によると、事故直前、制限速度40キロの道路で、約100キロという危険な速度で走行していたとされています。
さらに、ブレーキ痕が見つからなかったことから、意図的な追突の可能性も指摘されています。
事故後、八田容疑者は靴も履かないはだしの状態で逃走。
防犯カメラには、JR別府駅付近を通過し、海の方向へ向かう姿が映っていました。
逃走から2日後、ヨットハーバーで容疑者が着ていたとみられるTシャツが発見されましたが、それ以降の手がかりは途絶えています。
なぜ道路交通法違反で初の重要指名手配に？
、警察庁は八田容疑者を重要指名手配に指定しました。
これは道路交通法違反の容疑での重要指名手配としては全国初のケースとなりました。
「これは凶器を車に変えただけの殺人だ」と遺族側は主張し、時効のない殺人罪への切り替えを求めています。
道路交通法違反での時効は7年ですが、殺人罪であれば時効がありません。
最新の捜査状況｜情報提供7900件の内訳と新たな動き
時点で、警察には計7900件もの情報が寄せられています。内訳を見ると：
- 関東地方：2844件
- その他地域：1429件
- 近畿地方：950件
- 九州地方：982件
このように全国各地から情報が寄せられていますが、決定的な手がかりには至っていません。
2024年6月には容疑者の現在の風貌を想定した6枚の似顔絵が公開され、8月には呼びかけ動画も公開されました。
さらに11月からは捜査強化月間として、県内21か所でチラシ配布が行われています。
報奨金800万円の内訳と情報提供方法
現在、八田容疑者の逮捕につながる情報には、最大800万円の報奨金が設定されています：
- 捜査特別報奨金：300万円
- 遺族による私的懸賞金：500万円
当初2024年10月末までだった報奨金の期限は、さらに1年間延長されました。
情報提供は別府警察署（0977-21-2131）で受け付けています。
警察によると、容疑者は髪型や体型を変えている可能性があるとのことです。
「もしかしたら、皆さんの近くで生活をしているかもしれません」（大分県警）
