「カードを停止したのに、なぜまだ使われている?」
イオンカードで新たな不正利用の手口が判明し、多くの利用者に衝撃が走っています。
今回の事件の特徴は、カードを利用停止にしても被害が続く、という前代未聞の手口。
この記事では、なぜこのようなことが可能なのか、私たちにできる対策は何なのかを、わかりやすく解説していきます。
イオンカード不正利用事件とは?基本情報と被害状況
、イオンフィナンシャルサービスが運営する「イオンカード」で、新たな形の不正利用が発覚しました。
この事件の特徴は、カード会社が利用停止の処理をしても、その後も不正利用が続いてしまうという、これまでにない手口だったことです。
被害の発端は、私たちがよく目にする「フィッシング詐欺」でした。
犯罪グループは、イオンを装った偽のメールやSMS、偽のウェブサイトを使って、カード情報を盗み取ったとされています。
特に注目すべきなのは、被害に遭った後の対応です。
通常、不正利用が発覚してカードを停止すれば、それ以上の被害は防げるはずです。
しかし今回は、カードを停止しても使用され続けるという事態が起きました。
では、なぜカードを停止しても使用できてしまうのでしょうか?その謎を解く鍵は、"オフライン取引"という仕組みにありました。
なぜカード停止後も使われる?新たな手口の全容
オフライン取引とは?わかりやすく解説
私たちが普段何気なく使っているクレジットカード決済。
実は、決済の方法には大きく分けて2種類あることをご存じでしょうか?
1つは、お店がカード会社に利用確認を行う「オンライン取引」。
もう1つが、確認を行わない「オフライン取引」です。
オフライン取引は、例えば電波が届きにくい場所でも決済できるように設けられた仕組みだと言われています。
スマートフォンを使った新手の犯行手口
今回、犯罪グループはこのオフライン取引の仕組みを悪用したとされています。
具体的には、盗んだカード情報をスマートフォンに入力し、わざと電波が届かない状態にして決済を行うことで、カード会社の利用停止措置を回避していたと報告されています。
イオンフィナンシャルサービスによると、この手口に対する対策を進めているものの、現時点では完全な解決には至っていないとのことです。
このような巧妙な手口に対して、私たちは何ができるのでしょうか?実は、知っているだけで防げる対策がいくつもあります。
イオンカードの不正利用対策|今すぐできる防衛策
フィッシング詐欺の見分け方
最も重要なのは、カード情報の流出を防ぐことです。
イオンフィナンシャルサービスは、「カード番号やパスワード、セキュリティコードなどの入力を、メールやSMSで依頼することは絶対にない」と明言しています。
怪しいメッセージの特徴:
- 急かす表現を使っている
- 個人情報の入力を求める
- URLが普段のイオンのものと異なる
不正利用された場合の対応手順
もし不正利用の被害に遭ってしまった場合は、以下の手順で対応することが推奨されています:
- すぐにイオンカードの利用停止手続きを行う
- 不正利用された明細を確認
- イオンフィナンシャルサービスに相談
なお、今回の事件を受けて、イオンフィナンシャルサービスは相談窓口を開設し、被害額の補償も行うことを表明しています。
補償と今後の対策|最新情報まとめ
イオンフィナンシャルサービスは、この問題に対して以下のような対策を実施・強化していくと発表しています:
- 24時間365日のモニタリング体制
- 本人認証サービスの強化
- オフライン取引の利用基準見直し
- 関係各社と連携した根本的な解決策の検討
特に注目すべきは、「クレジットマスター攻撃」と呼ばれる手口への対策です。
これは、カード番号の規則性を利用した不正利用で、すでに監視・モニタリングが強化されているとのことです。