- 1. 大人のりんご病が急増中|警報レベルの流行状況
- 2. 大人のりんご病とは?子どもと違う3つの特徴
- 3. なぜ大人は重症化しやすい?医師が解説する理由と対策
- 4. 【要注意】妊婦さんがりんご病になったら?
- 5. 仕事や育児は休む?判断のポイントと対策
- 6. 予防と対策|専門家からのアドバイス
- まとめ
最新の発表によると、東京都内でりんご病の患者数が前週から57%も増加し、警報レベルに達しました。
「子どもの病気でしょ?」と思われがちですが、実は大人の感染者も増えているんです。
特に20-30代の子育て世代に感染が広がっているため、大人も感染するの?
妊娠中だけど大丈夫?
という不安の声も。
このような疑問にお答えするため、医師監修のもと、大人のりんご病について詳しく解説します。
1. 大人のりんご病が急増中|警報レベルの流行状況
東京都の発表によると、までの1週間で、1医療機関あたりの患者報告数が1.93人に。
前週と比べて約57%も増加し、警報レベルに達しました。
茅ヶ崎市でも5年11ヶ月ぶりに警報が出されるなど、各地で感染が広がっています。
特に注目すべきは、大人の感染者が増えていること。
その中でも、子育て世代の感染が目立っています。
2. 大人のりんご病とは?子どもと違う3つの特徴
子どもと大人では、りんご病の症状が大きく異なります。
- 特徴1:発疹の現れ方が違う
- 子ども:両頬が真っ赤になる(りんごのような赤み)
大人:手足に網目状の発疹。頬の発疹はあまり見られない - 特徴2:関節の症状
- 子ども:ほとんどない
大人:関節痛が高確率で出現(女性60%、男性30%) - 特徴3:症状の重さ
- 子ども:軽症で済むことが多い
大人:発熱や関節痛が強く、長引くことも
実は、大人の30~60%はすでにりんご病の抗体を持っているといわれています。
一度かかると二度目はかかりにくいため、子どもの頃に感染した人は心配いりません。
3. なぜ大人は重症化しやすい?医師が解説する理由と対策
大人のりんご病が重症化しやすい理由について、医師は「免疫反応の違い」を指摘しています。
大人の体は子どもと比べて免疫反応が強く出るため、関節痛などの症状が強く現れやすいとされています。
特に気をつけたいのが以下の3つのケース:
- 免疫力が低下している人
- 持病がある人
- 妊娠中の人
4. 【要注意】妊婦さんがりんご病になったら?
妊婦さんがりんご病に感染すると、約20%の確率で胎児に感染する可能性があるといわれています。
特に妊娠20週までは注意が必要です。
妊婦さんへのアドバイス:
- 子どもが流行している施設への立ち入りは控えめに
- 手洗い、マスク着用を徹底
- 子どもとの食器の共有は避ける
5. 仕事や育児は休む?判断のポイントと対策
意外かもしれませんが、発疹が出ている時期は、すでに感染力が弱まっています。
体調が良ければ、仕事や学校を休む必要はありません。
ただし、以下の症状がある場合は要注意:
- 強い関節痛がある
- 発熱が続く
- 体調がすぐれない
これらの症状がある場合は、無理せず休養をとりましょう。
6. 予防と対策|専門家からのアドバイス
残念ながら、現時点でりんご病のワクチンはありません。
そのため、予防が重要になります。
効果的な予防法:
- こまめな手洗い
- マスクの着用
- 人混みを避ける
- 十分な睡眠とバランスの良い食事で免疫力を保つ
特に注意したいのは、症状が出る1週間~10日前が最も感染力が強い時期だということ。
この時期はまだりんご病と診断できないため、日頃からの予防が大切です。