- 「突っ走ってきた足を、一旦止める」決断の背景とは
- 21歳で賞金女王から17勝まで ─ 輝かしい20年間の軌跡
- 母・八重子さんが明かす、5年越しの決断と親子の絆
- 最後の3試合への想い ─ ファイナルステージを目指して
- 第二の人生への期待 ─ 新たな上田桃子の挑戦
ゴルフのおかげで、人生をより濃く生きてこられた
38歳の上田桃子選手が、20年間のプロゴルファー生活に区切りをつけることを決意しました。
10歳でクラブを握ってから28年。
日米通算17勝という輝かしい実績を残してきた彼女が、なぜいま、この決断を下したのでしょうか?
「突っ走ってきた足を、一旦止める」決断の背景とは
、上田選手は自身のインスタグラムで、今季限りでのツアー活動休止を表明しました。突っ走ってきた足を、一旦止めてみようと思います
というメッセージには、20年間走り続けてきた選手の深い想いが込められています。
実は、この決断までには長い葛藤の時間がありました。
母・八重子さんの話によると、上田選手は約5年前から現役続行について悩んでいたといいます。
「まだやれる」という気持ちと、次のステージへ進むタイミングの見極めの間で、じっくりと時間をかけて考えを深めていったのです。
「最終的な決断を家族に打ち明けたのは、半年ほど前のことでした。
それまでの上田選手は、気持ちが変わることもあったそうです。
でも今回は『これで最後』と、本当に決めたのだと八重子さんは語っています。」
このように、上田選手の決断は突然のものではなく、長い時間をかけて慎重に考え抜かれたものでした。
では、彼女がこれまでどんな軌跡を描いてきたのか、振り返ってみましょう。
プロ入り直後の若き日の上田選手は、どんな夢を追いかけていたのでしょうか?
21歳で賞金女王から17勝まで ─ 輝かしい20年間の軌跡
、19歳でプロテストに合格した上田選手。
そしてわずか2年後の、21歳で史上最年少賞金女王に輝きます。
この記録は、日本女子ゴルフ界に新しい時代の幕開けを告げる出来事でした。
その後も着実にキャリアを重ね、日米ツアーで合計17勝を挙げました。
このうち1勝は米ツアーでの勝利。
日本女子ゴルフ界を代表する選手として、常に第一線で活躍し続けてきました。
今季は、8月のニトリレディスで最高4位に入るなど、まだまだ十分な実力を持っています。
メルセデスランキング45位につけており、来季のシード権も確保。
第一線での戦いを続けることも可能な状況でした。
このように、上田選手は常に高いレベルでプレーを続けてきました。
その裏には、誰も知らない努力と、そして家族の深い愛情がありました。
特に母・八重子さんとの二人三脚の日々は、感動的なエピソードに溢れています。
次は、その知られざる物語に迫ってみましょう。
母と娘は、どんな時間を共に過ごしてきたのでしょうか?
母・八重子さんが明かす、5年越しの決断と親子の絆
上田選手の競技人生を支え続けてきた母・八重子さん(75歳)。
実は、誰も知らない感動的なエピソードがありました。
八重子さんは実は飛行機移動が大の苦手だったのです。
それでも、娘のために全国各地の試合会場に足を運び続けました。
に上田選手が米ツアーに挑戦した際も、八重子さんは恐怖心を乗り越えて渡米。
試合が終われば別行動で熊本に戻り、家事をこなしては再びツアー会場へ。あの子は、ゼロか100の人だから。
。
応援する方も同じ考えじゃないと
そう語る八重子さんの言葉には、深い愛情が込められています。
何事にも100%で取り組む娘の性格を誰よりも理解していた八重子さん。
上田選手が行き詰まった時は悩みを聞き、アドバイスを送り続けました。
まさに二人三脚で歩んできた20年間でした。
最後の3試合への想い ─ ファイナルステージを目指して
残された試合は、伊藤園レディースと大王製紙エリエール・レディース。
そして、出場権をまだ得ていない最終戦のツアー選手権リコー杯。
上田選手は残りの数試合、最後まで私らしく駆け抜けます!
と力強く宣言しています。
八重子さんは「このままじゃ終われないという気持ちもあるだろうし、最終戦にはどうしても出たいと言っているので最後、悔いなく終わってほしい」と語ります。
今季28試合を戦い、トップ10入りを3度果たすなど、まだまだ十分な実力を見せている上田選手。
ファンの誰もが、有終の美を飾ってほしいと願っているはずです。